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2021年4月4日(日)未明から降り始めた豪雨の影響で、首都ディリの西側を流れるディリ最大の川コモロ川が増水し、ディリの西部から中心部に向けて濁流が流れ、市内の広範囲が浸水しました。海の水位も1.6~2メートル上昇し、ディリ市内の海岸沿いの低地が大きな被害を受け、海岸沿いの大使館通りにある日本大使館の前の道も崩落。パルシックのディリ事務所やスタッフの住居も床上浸水の被害を受け、屋内1メートルほどが泥水に浸かりました。
2020年3月の洪水よりも被害の範囲が広く、ディリ東部の川でも濁流に流された親子が発見されるなど、ディリ市内だけでも13名の死亡が確認されており(5日12:00現在)、今後犠牲者の数は増えていくことが予想されます。こんな大雨と洪水は50年近く生きてきて初めてだ、という住民の声も聞いています。
ディリでは、新型コロナウィルスの感染者発生、陽性者数の増加に伴い、3月9日から外出規制措置および他県との往来規制が敷かれていました。3月7日からの約1か月で400名以上の陽性者が確認されており、陽性者の隔離施設のある地域も浸水、PCR検査の検体を確認する国立試験所、国立医薬品倉庫も浸水しました。4月5日現在、陽性者がどこに避難しているのかなどの詳しい情報はまだ分かっていません。
4月5日(月)には、空港にワクチンが到着する予定でしたが、ワクチンを保管する予定の倉庫も浸水し、新型コロナウィルスの感染拡大を防止する中での被災者支援となります。
この度の豪雨で、ディリ市内だけでなく、アイナロ県やエルメラ県といった、コーヒーの産地である東ティモール西部の山間地域でも土砂崩れなどの被害が発生しています。
パルシックは、現地事務所と連絡を密に行いながら、被災者の緊急支援を実施いたします。物資の購入、配布を行うために、みなさまのご寄付をお待ちしております。心よりご協力をお願いいたします。
東ティモール豪雨 マウベシへの支援を届けました(4月23日)