2018年9月28日、インドネシアのスラウェシ島中部でマグニチュード7.5の地震と津波が発生しました。その一報に触れた時、2004年のスマトラ島沖地震と2011年の東日本大震災の時の光景が想起されました。私自身、数年前にスラウェシ島を訪れたことがあり、美しい海岸風景と、明るくとても親切にもてなしてくれた島人、美味しい料理に感動したこともあって、大変に心配になりました。情報を追いましたがなかなか被害状況が分かりません。10月26日の時点で表1の被害状態が知らされていますが 、詳細はまだ不明です。地震によって生じた大規模な液状化によって泥土が集落や住宅地をまるごと覆ってしまい、掘り出すことが不可能といわれています。
被災地域は小規模な農村と漁村が多く、道路が寸断されているため未だにアクセスできない地区もあるとのことです。中部スラウェシの州都パル市には9か所の緊急避難所におよそ16,500人が避難していますが、避難所といっても囲いがあるだけで、トイレもまだない状態と伝えられました。10月から雨季が始まって二次被害も心配ですし、親たちと離れ離れになって余震も続き震えているという子どもたちのことも心配です。そこでパルシックは、(1)食糧や衛生用品、タオル、ブランケットなどを配布する、(2)テントを張って子ども達が安心してくつろげる場所を提供する、という活動を開始することにしました。現地にスタッフを派遣し、2018年10月26日に事業を開始しました。
被害状況(2018年10月26日時点)
死者 | 2,105名 |
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行方不明者 | 1,309名 |
重傷者 | 4,438名 |
避難者 | 206,494名 |
全半壊家屋 | 68,451戸 |
※この事業はジャパン・プラットフォームの支援によって行っています。
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