先週4月12日、皆さんからいただいたご寄付でマウベシ村ハウタド集落の家屋全半壊した15世帯(うち全壊が3世帯)に修繕に必要なセメント、トタン板、鉄筋などの資材を届けることが出来ました。
これまでお伝えしていたように、新型コロナウィルスの感染拡大防止措置のため、3月9日以降ディリ県を超える移動の制限が設けられていましたが、災害事態宣言が発令されたことにより規制が緩和され、ディリからマウベシへの物資の輸送が可能となりました。配布にはマウベシ郡のルイス郡長も立ち会ってくださいました。
また、マウベシの街から1時間ほど東に行ったマウラウ村タラブラ集落では、地滑りにより一家5人が家ごと流され犠牲となりました。4月22日現在、お父さんがまだ行方不明で、捜索活動が続いています。マウライ村村長からの要請に応え、亡くなったご家族のお墓を作るための資材と、捜索活動に必要な食糧とを届けました。
物資の配布に立ち会ったパルシックスタッフのネルソンは、「家屋修繕に十分な量の支援を届けることは出来なかったけれど、ハウタド集落に資材を持って行くと、家屋が全壊した3世帯が支援物資を見て目に涙を溜めていた。喜んでもらえたと思う」と報告してくれました。
マウベシ村の若い村長ウィルトンさんは、被災者に必要なものが十分届くように引き続き手立てを探していくと言っています。
災害から時間が経ち、地方での被害状況が明らかになっていくにしたがって、今回の豪雨災害が東ティモール全域、特に河川が氾濫した北部の平地と強風と地滑りの発生した西部山間部で、たくさんの人たちに被害をもたらしたということがわかってきました。増え続ける被災者の数に、私達に出来ることは何かと考えさせられます。
皆さまからの温かいご寄付に感謝申し上げると共に、引き続きお気持ちを寄せていただけると嬉しいです。どうぞよろしくお願いします。
引き続きご支援をよろしくお願いいたします。
【ご寄付のお願い】東ティモール豪雨 緊急支援
(東ティモール事務所)
*この事業は、ジャパン・プラットフォームの助成と皆さまのご寄付で実施しています。