パルシックが2002年よりコーヒー生産者とのフェアトレードに取り組んでいるアイナロ県マウベシ郡の被害状況が、ようやく分かってきました。
マウベシ郡では数か所で地滑りが発生し、マウラウ村タラブラ集落では、地滑りにより一家5人が家ごと流され犠牲となりました。4月8日現在、3人(母親、子ども2人、うち1人は生後1か月の赤ちゃん)の遺体は発見されましたが、2人(父親、子ども1人)は行方不明のままで、地元住民たちが懸命の捜索を続けています。
マウベシ村ハウタド集落では、地滑りにより1世帯の家屋が流され、14世帯が家屋全壊の被害に遭いました。幸い犠牲者は出ていません。
現在、被災した2つの集落へ支援を行うべく、現地スタッフが調整を行っています。 新型コロナウィルス感染拡大防止の外出規制により首都ディリから物資の調達が出来ないため、マウベシ郡内で調達が出来ることを確認し、食糧や建築資材を届ける予定です。
マウラウ村タラブラ集落で犠牲となった1か月の赤ちゃんの入った棺の写真を見た時に、心が締め付けられる思いでした。 今回、土砂崩れによって犠牲となった方とそのご家族に心よりお悔やみ申し上げます。 また、行方不明になっている家族が一刻も早く見つかるように祈っています。
今はまだ目の前のことでいっぱいいっぱいですが、これまで20年にわたりお世話になってきたマウベシの皆さんと、これから復興に向けて何が出来るのかを考えていきたいと思います。
(東ティモール事務所)