皆さまの温かいご支援により、豪雨で被災した世帯に食糧やNFI(Non-food Item: 衛生品や生活用品)、家屋修繕資材の配布など多くの支援を届けることができました。
長年活動を続けてきた東ティモールでこれまで出会ってきた方、いつもコーヒーを購入してくださっている方、パルシックの活動を日々応援してくださっている方など、たくさんの方に心を寄せていただきました。皆さまの温かいご支援に心より感謝申し上げます。
募金総額: 337万2,358円(307件)
支援した建築資材の一部は村長さんのご意向で、マウラウ村で土砂に家ごと呑み込まれ、亡くなった5人家族のお墓建立にも使われました。遺体の捜索を続けていた村長さんの安堵した表情が忘れられません。
現地NGOのハブラス・ファンデーションが緊急で立ち上げた救援ポストと協力して、災害発生から2週間の間に964世帯に支援を届けることができました。たくさんの東ティモール人ボランティアがディリ県中を駆け回り、浸水した地域のリーダーや小さな避難所からニーズを聞き取りました。随時上がってくる被災者情報に対し、不足している物資を救援ポストに調達してくるのがわたしたちの主な役割でした。皆さまからのご支援で、東ティモール人ボランティアが組織する救援ポストの一員として活動できたことは、かけがえのない経験となりました。
水路が決壊し、サナナイン村の住民の7割が生業とする水田に10か月も水が入らなくなっていました。水田を視察した際村長さんが、膨大な予算のかかる灌漑施設の修復が無理ならば、せめて被害がこれ以上拡大しないよう、水田地帯を横切るようにできてしまった新しい川の流れを堰き止めてほしいと、優先順位をつけていたことに頭が下がりました。政府には被災農地に対応する緊急予算がなく、一日も早く米作りを再開したいであろうにその手助けができないことに忸怩たる思いがあり、優先事項に皆さまからのご支援で応えつつ、サナナイン村の窮状を農水省に伝え、現地を視察してもらいました。
ラクルバール郡では政府が収集し検証した被災者データの一部が紛失し、マネリマ村の被災者の一部が支援から漏れてしまいました。長い政府とのやり取りのあと、被災しているのに被災者と認めないことに苛立ちつつ、皆さまからのご支援でこれら被災者への対応をさせていただきました。
その他配付にかかる輸送費、配布スタッフ人件費など管理費に支出しました。