2002年からアラビカコーヒーのフェアトレードで関係を築いてきたアイナロ県マウベシ郡のマウベシ農業協同組合(COCAMAU)とコーヒー畑の改善事業に取り組みます。
東ティモールのコーヒーの木は老朽化が進み、コーヒー畑の抜本的な改善が緊急の課題となっていました。マウベシのコーヒーの木は1980年代に植えられたものがほとんどで、樹齢30年を超えています。コーヒーの木の収穫のピークは15年から20年と言われており、1ヘクタール辺りの収量は近隣のコーヒー生産国の5分の1と非常に少なく、近年の気候変動により収量は年々不安定になってきています。
この事業では、各集落から畑の改善に意欲のある農家を募り、それぞれ環境の大きく異なる圃場に対して、老朽化している木の植え替え、土壌改良、木の手入れを専門家から学びながら実践していきます。また、その過程で得た知識や技術を実践し普及させていくことのできる若い人材を各集落で育てていきます。
コーヒーで生計を立てることに希望を見出せずに首都や国外に仕事を求めて出て行ってしまった世代の若者たちが、誇りを持ってコーヒー作りに携わっていけるように、コーヒー畑の改善とコカマウの自立の支援に取り組んでいきます。
※この事業はJICA草の根技術協力事業の助成で実施します。