パルシックは、今週から民間防衛庁(Civil Protection)が実施する、被災状況調査に参加しています。前回お話したように、被災した村単位、被災世帯ごとに被害状況を把握し、その結果を持って国の被災者支援計画を決めていきます。調査には多くの人員が必要となり、支援団体からの参加が広く呼び掛けられ、パルシックはディリ南東の山の方にあるBalibarという地区を担当することになりました。
Balibarは、2019年から始めた栄養事業の活動対象校があり、パルシックが一緒に活動を続けていた人びとが生活している地域です。同地域では、76世帯が被災したという情報を元に、戸別訪問を行い被災状況の聞き取りをしていきます。 調査メンバーはユニフォームも揃え、いざ出発!と現場に向かう途中、車両が動かなくなり事務所に舞い戻り…。洪水により浸水で動かなくなった車両を修理したばかりでしたが、その日は諦めて事務所で聞き取りの練習を行いました。
翌日、気を取り直してBalibar地区を訪問。2チームに分かれて戸別訪問を行い、1人は村全体の調査を行いました。住む場所により被害状況に差がありますが、被害の大きいところでは、土砂崩れで土と水が家の中に流れてきたり、床上浸水と強風で屋根や壁に使っているトタンが飛ばされたり、といった被害を確認しました。
車で行けるとのことは良いですが、徒歩で結構歩かないとたどり着けないような場所もあり時間がかかっていますが、今日までに対象世帯の半分以上の調査が終わりました。
また、Civil Protectionが実施する調査とは別に、Hera地区でニーズ調査を行い、被災した泥かきが終わっていない学校の掃除を、ボランティアを集めて手伝うことになりました。
被害が集中していると思われていたディリ県以外の被害状況も段々と分かってきて、来週は県外の調査も進めていく予定です。
(東ティモール事務所)
*この事業は、ジャパン・プラットフォームの助成と皆さまのご寄付で実施しています。