コーヒー生産者協同組合コカマウの女性メンバーたちの生計向上に向けて、食品加工商品の可能性を探ってきました。家計への主な収入源がコーヒーからの収入で、多くの家庭では男性がお金を受け取っていること、収入は1年に1度だけということ、また男性はお金をお酒やタバコに費やしがちということから、女性たちが直接収入を得られるようにするためです。
2008年5月に専門家を派遣し、「乾燥そら豆を油で揚げたものはインドネシアでは好まれている」との専門家のアドバイスを受けました。日本では高価なそら豆ですが、東ティモールでは乾燥させたものが安価に出回っています。そして、そら豆のフライド・ビーンズ「ソラマメチップス」が生まれました。
2010年3月には、はちみつ、ジャム、野菜栽培のトレーニングを行いました。各村の女性グループから代表に選ばれた女性たちの中には、2009年11月にマウベシで開かれた経済開発省によるマーケティングトレーニングや、ディリでの国内市場調査などに積極的に参加し、活動の場を広げている人もいます。 2010年はハチミツやハーブの商品作りにも取り組んできました。
2011年「ツボクサ・ミント」「アボカドリーフ・ライムリーフ」「バジルの花・葉」の3種類のハーブティーを、さらに2016年には「ハイビスカス」「レモングラス」「月桃」の3種類を商品化。ハーブティーは、東ティモール国内の市場で販売することにも加え、日本にも輸入して、「アロマ・ティモール」として販売しています。
こうした活動を通じて、コーヒー生産地の女性たちが収入を得て、家計管理を学び、目標を明確にもつようになることを期待しています。