PARCIC

東ティモール豪雨緊急支援

東ティモール豪雨 ラクルバールで支援物資の配付を行いました

4月に発生した豪雨災害から4ヵ月が経過しました。パルシックは、発災直後から被災状況調査と食糧や水、日用品などの緊急支援物資の配付を行い、現在はマナトゥト県とアイナロ県で豪雨被災者への生活再建支援を行っています。今回は、マナトゥト県での活動を報告します。

8月18、19日にマナトゥト県ラクルバール郡の5村、計124世帯へ食糧及び生活用品の配付を行いました。マナトゥト県は首都ディリの東側に隣接しており、ラクルバール郡はディリから車で約3時間の距離にあります。標高1000~1200メートルの山の中に位置しており、4月の豪雨では土砂災害や川の氾濫で家屋や農地が大きく被害を受けました。

今回支援の対象となったのは、家屋は被災を免れたものの農地が被害に遭った世帯で、これらの世帯は、政府の食糧配布の対象となっておらず、自給作物の収穫もなく食糧が不足していました。

5村のうちの一つ、サナ・ナイン村への道は今回の豪雨で陥落してしまい、現在乾季で水が枯れて通行可能な川を通って村へ向かいました。この川も豪雨で氾濫し、地滑りが起こり、川のそばにあった畑や田んぼが流されました。道中で地滑りが起こった場所のすぐ横を通ったり、流された木が放置されているのを見て、豪雨災害から4か月経ちましたが、その被害の大きさを痛感しました。

サナ・ナイン村への道

道中にはこうした地滑りの起こった場所が何ヶ所も見られる。

物資の配付は村の集会所や、村長の家を使わせていただき、そこに皆さん集まってもらい物資を渡しました。各村の村長からは、今回の物資配付への感謝のお言葉をいただきました。

物資を降ろしている様子

マネリマ村の村長(左)とパルシックスタッフのフィリピオ(右)

また、今回の支援で行き届いていない農地被災の世帯がまだあることが分かり、今後も調査を続けていく予定です。

物資を受け取ったマネリマ村の人びとと一緒に

(東ティモール事務所 伊藤淳子)

*この事業は、ジャパン・プラットフォームの助成と皆さまのご寄付で実施しています。

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