PARCIC

復興応援隊の活動(2012年~2016年)

復興応援隊事業を宮城県から受託し、2012年12月から活動しています。子どものケア、地域のイベントサポート、被災住民のための情報紙『かわら版』の発行などを担っています。

パルシックは、復興応援隊事業を2012年12月から3カ年の計画で宮城県から受託しました。東日本大震災の被災自治体が、被災地の復興と地域づくりを目的として、住民主体の地域活動を促進するために、地域内外から人材を募って「復興応援隊」として結成し、被災地の地域支援に従事・活動するものです。

子どものケアとして学習塾や仮設住まいで運動不足になりがちな子どもたちの遠足、復興市の開催、被災住民のための情報紙『かわら版』の発行などを担っています。

当初は2015年度末までの計画でしたが、被災者の大半が、未だ仮設住宅で暮らしているので、集団移転がほぼ完了する2019年度いっぱいまで復興応援隊活動を延長する計画です。ただし、石巻市北上の団体We Are One(WAO)が法人格を取得したのを期に、2017年3月末をもって、復興応援隊活動をこのWAOに引き継ぎ、パルシックは6年間継続した東日本大震災復興支援を終了します。6年間の活動の過程で多くのことを学ばせていただいた北上の人びとの復興・再建の活動を今後とも応援していく所存です。

活動内容

生活再生支援

移転後の地域で新しいコミュニティづくりを行うための自治会の組織化や住民ニーズに対応する関係諸団体との共有を目的として以下を実施しています。

  1. 住民のニーズの把握
  2. 住民ニーズへの対処のための話し合いを行政および関係機関と実施
  3. 自治組織の強化のための先行事例の視察などの組織

元気な子どもが育つ地域づくり支援

住宅移転で忙しい親に代わって、集落を越えて子どもたちが学校以外の場でも交流できるようにするとともに、震災を経験していない子どもたちにもその経験を伝える体制をつくることを目的として以下を実施しています。

  1. 育成会と子ども会活動が再開できるよう話し合い、体制作り等を支援
  2. 子ども向け行事を企画・実施

地域活性化支援

地域内で住民が役割をもち、地域資源が活用され、地域外から北上をサポートする人たちがいる、生き生きした地域づくりを目的として以下を実施しています。

  1. 住民組織(インボルブ)による地域事業の立ち上げの支援
  2. かわら版を通じた地域内の情報の共有と北上以外の地域に移転した住民との情報共有

子ども支援:英会話教室の様子

町づくり支援:住宅の高台移転ワークショップの様子

北上かわらばん Vol.7 (2013年3月発行)

スタッフレポート

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