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復興応援隊

2014年度の活動を振り返って

2014年度で一番印象深かった活動は、昨年5月の北上春祭りに「集落という枠を超えた地域内での横の繋がりを作りたい」という思いで挑戦した、白浜集落の獅子舞の復活です。

北上春祭りでの白浜の獅子舞復活

北上春祭りでの白浜の獅子舞復活

もちろん、主な目的は白浜集落の獅子舞を復活させることでしたが、その復活を隣の浜の大室集落のお祭りの席で果たせたのは異例中の異例でした。白浜集落のみなさんがそれを受け入れてくれるであろうかと心配もしながら提案をした所、思っていた以上に反対意見はありませんでした。震災後初ということで、住民の協力で約2か月間の練習をし挑んだ復活。集落の男性達の多くも大室まで足を運び、白浜の獅子舞で幕を開けた”北上春祭り”を笑顔で喜び、歓声が沸きました。迎えてくれた大室の皆さんに感謝し、浜と浜との新しい結びつきが出来たようで、本当に嬉しかった事を思い出します。

この経験は、どんな外部からの支援よりも、地域内の横の繋がりが地域力に直結する、と実感できるものでした。

私は日々、「応援隊としての成果は何で測ることができるのか?」と考えていました。「応援隊が関わることによって住民がどう変わったか」ということであろうと、実体験として感じられた活動でした。

来年度も引き続き、着地点を常に意識し守りと攻めをバランスよく地域に仕掛けていけたらと思っています。

(復興応援隊 佐藤 尚美)