東ティモールでは、5歳未満の子どもの半分が発育不良にあり、栄養改善への取り組みが急務です。しかし栄養知識は普及していても、実際の食生活改善に生かされていないのが現状です。
東ティモールは島国にも関わらず、魚の年間消費量が1人当たり平均2.7kgと、世界平均の1人当たり18kgと比べても極端に少ない国です。国内流通網およびコールドチェーンの未発達によって、山間部への鮮魚の流通はほとんど無く、インドネシア産干魚が市場で売られていたり、農家が自給のために淡水魚を養殖したりしています。
漁業が盛んなディリ県アタウロ島において「ふりかけ」を製造し、漁村女性の収入に繋げます。また「ふりかけ」をディリ県、エルメラ県の小中学校の給食に導入し、平行して対象地域において栄養教育を行い、栄養価の高い地元食材を日々の食生活に取り入れることで栄養改善に結び付けていきます。
この事業は外務省日本連携無償資金協力の助成で実施します。