PARCIC

コーヒー畑改善事業

インターン黒沢 東ティモール日誌Vol.7 マウベシのコーヒーをカッピング!

Botardi!こんにちは、インターンの黒沢舞衣です。

9月初頭に、マウベシコーヒー生産者協同組合(コカマウ)が生産するコーヒーのカッピングに参加しました!パルシックでは現在コーヒー畑改善事業を行っていて、毎年全生産グループのコーヒーを飲み、味を確認しているそうです。

事業3年目となる今年は、コロナ禍の影響で、3年ぶりにようやく来訪されたスペイン人のコーヒー専門家、フランチェスコさんが焙煎を行いました。フランチェスコさんは到着後おもにマウベシで栽培状況の確認や指導を行っていたそうで、私はやっとお会いできました。

初日はカッピングの準備のための焙煎で終わりました。特に時間がかかったのは、焙煎方法を決める作業です。全22グループの豆の味を比べるために、ガスと空気の量や加熱時間の調整を重ね、統一した焙煎方法を決めます。私は豆を運んだり、重さを量ったり、データ入力や掃除を手伝いました。カッピングに使う豆を焙煎できたのは、二日目の午後です。焙煎した豆は一種類ずつお皿に入れ、当日はどれがどの農園の豆か分からないようにしました。 

火力の細かい調整を重ねるフランチェスコさんとコーヒー事業担当の工藤さん

カッピングは事務所代表の伊藤さん、コーヒー事業担当の工藤さんとネルソンさん、カフェマネージャーのトジーさんも一緒に行いました。私は初めてだったので、体験前に説明を受けました。同じ種類のコーヒーのコップは5つあり、左手前からジグザグに匂いや味を確認するそうです。FragranceやFlavorなどの9項目に点数をつけ、最後に平均を出します。

カッピングに使う用紙。こんなに集中してコーヒーを飲むのは初めてでした、、、

まずは12gずつ豆を挽いて匂いを嗅ぎ、200gのお湯を注いでまた匂いを嗅ぎます。4分経ったらスプーンで表面の粉の膜を割って、匂いを嗅ぎます。皆さんは違いをメモしていました。表面の粉を取り除いたら、カッピングの準備は完了です。スプーンで掬ったコーヒーを、口の中に広げるようにすすります。口に含んだコーヒーは飲まずにコップに吐き出すそうで驚きました。味が混ざらないようにスプーンは毎回すすぎます。

これを何十回も行うので、集中力と経験がないととても疲れてしまうなと感じました。それぞれの豆に点数をつけ、最後に全員で講評をします。今回の目的は点数の比較ではないため、感じた味や香りの違いを伝え合うことがメインでした。私はどのコーヒーも美味しく感じ、それぞれに特徴があることは分かったのですが、表現するとなると言葉や例えが見つからず、難しかったです。畑の改善が味に反映されるまではなかなか時間がかかるとは思いますが、今後さらに収量が増え、美味しいコーヒーが飲めることがとても楽しみです。

テイスティングをするネルソンさん(左手前)、トジーさん(左奥)、工藤さん(右)

(インターン 黒沢舞衣)

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