前回に続き、食糧・生活用品を配布したドンガラ県バトゥスヤ村をご紹介します。
バトゥスヤ村はパル市内から車で2時間ほど行ったところにあり、海の近くですが、幸いにも津波の被害には遭っていないところです。バトゥスヤ村の被災者は避難民キャンプに住んでいます。パル市内の風景が日常に戻りつつあるなかで、未だにテント生活を強いられている被災者がいるのも事実なのです。
防水加工されていないテントで生活をしているため、雨が降ると水が染み込んできます。訪問した際にとあるテントの中を見せてもらったところ、私たちが行った前夜に雨が降ったため、水溜りになっていました。なかなか厳しい環境で過ごしています。
テントの上にビニールシートを張ってはいるものの、それでも染み込んでくる雨は避けられないでしょう。仮設住宅の建設が早く進み、雨が降っても寝続けられるようになったらと願うばかりです。
このバトゥスヤ村では、食糧及び生活用品を60世帯に配布しました。
スタッフが配布をしていると「疲れただろうから休んで」と声をかけられ、被災者自身で配布を始めました。そんな様子を見て、些細なことなのですが、今は大変だろうけれどもきっとお互い助け合って、何とか困難を乗り越えていくのだろうと感じました。
(スラウェシ事務所 飯田彰)
※この事業はジャパン・プラットフォームの支援によって行っています。