10月25日(火)~11月1日(火)の8日間の日程でパルシックの東ティモールツアー、<東ティモール 美味しいコーヒーに出会う旅 ~ 農家さんとの交流からコーヒーフェスティバルまで>が催行されました。
2020年、2021年とパルシックの東ティモールコーヒーツアーはオンラインで実施していましたが、3年ぶりに日本から7名の参加者の皆さんに実際に東ティモールを訪れてもらうことができました。 今回のツアーでは、コーヒー産地を訪れ農家の皆さんと交流するだけでなく、年に一度の東ティモールコーヒーフェスティバルに参加し、開会から閉会まで様々なイベントにも参加してもらうことができました。
東ティモールコーヒーフェスティバルのメインイベントは、全国からコーヒー生産者がコーヒー豆を持ち寄り参加する「カッピングコンペティション」で、毎年大いに盛り上がります。ツアー参加者の中でコーヒーのカッピングに精通している3名には国際審査員として実際に首都ディリでのコンペティションの審査にも参加をしてもらいました。
また、それ以外の参加者はカフェ・アロマ・ティモールのマネージャーのトジーさんが別会場のカフェでテイスティングセッションを実施。東ティモールのコーヒーを飲み比べるカッピング体験を行い、精製方法の違いによる味の違いなどを体験してもらいました。
その他にディリ滞在中は、コーヒー2次加工場の見学や、民族抵抗博物館やタイスマーケットなどを訪問しました。
今年のコーヒーフェスティバルの閉会式はカッピング審査の翌日にパルシックの活動するコーヒー生産地のマウベシで開催されました。コンペティションの結果はここで発表され、フルウォッシュ(水洗式)、ナチュラル(乾燥式)、ハニーの3つの精製方法に分けてそれぞれの上位3位までが入賞者として名前が呼ばれました。
地元での閉会式開催で受賞への期待が膨らむ中、残念ながら今回コカマウ組合からコンペティションで3位入賞に選ばれた農家さんはいませんでしたが、コーヒー畑の改善事業で積極的に活動してくれているエルダウトゥバグループのリーダーのジョアオさんが壇上に呼ばれこれまでの活動を評価してもらうことができました。
コーヒーフェスティバルの終了後はそのままマウベシに滞在し、コーヒー農家さんとの交流と民泊の体験をしました。 今回はマウベシの街から比較的近いマウンレテ、エルダウトゥバ、レボテロの3つの集落のコーヒー畑を見学し、レボテロ集落の伝統家屋への宿泊体験をしました。
コーヒー畑を見学するだけではなく、日本でマウベシのコーヒーを焙煎、販売してくれている参加者の方々が一緒にコーヒーを飲みながら集落で一晩を過ごし交流してくれたことで、農家さん側にもよい刺激になりコーヒーを育てるモチベーションにつながったのではないかと思います。 また来年以降も継続的に東ティモールコーヒーツアーを実施し、マウベシのコーヒーと共にそこに住む人びとの生活についても日本の方に知っていただくこのような機会を作り続けていきたいと考えています。
(東ティモール事務所 工藤竜彦)