はじめまして、7月から東ティモールのマウベシ事務所で半年間インターンをしております煙草将央です。第一次産業支援に興味があり、大学を休学してパルシックのコーヒー事業に参加しています。
もともと東ティモールに行きたいと思っていたわけではなく、あまり人が行かないような国に行きたいと思っていた時に、たまたま縁があり当団体を通じて東ティモールに渡航することになりました。それより前に、東ティモールに行ったことのある知人たちから聞いていたことは「何もない国」であるということ。旅人のブログでもそのように書かれているのをよく見ていました。
「何もない国」その言葉に心を奪われ、早く行ってみたいと思っていました。そして、この国に来てわかったことは「何もない国ではない」ことです。首都のディリでは、映画館があるショッピングセンターがあるし、そこでは日本のソースやふりかけなども買えます。私が今住んでいるマウベシという町は山の中にありますが、生活に困ることはほとんどありません。東ティモール人はまず買わないであろう、パスタやオリーブオイルだって買えます。
確かに、日本では当たり前にあるものがなかったりします。例えば、ここマウベシではシャワーのための安定した水の供給がありません。しかし、その代わりに友達と滝に行って水浴びをする時間があります。停電で昼夜を問わず電気が使えないことがあります。しかし、そのおかげで、きれいな星空眺める時間があり、ろうそくを灯しながら過す夜があります。また、電波が強いWi-Fiがないので、SNSを1日に何度もチェックすることは難しいです。その代わりに、スタッフや友達や近所の子どもたちと遊んだりくだらないことで笑ったりする時間がたくさんあります。
「何もない国」と人は言いますが、私はこの国が「先進国が失ってしまったものがまだ残っている国」なのではないかと思っています。
(マウベシ事務所 煙草将央)