ボノイティ(こんばんは)!東ティモールでは一般的に3月か4月までが雨季とされており、そろそろ本格的な乾季に入ってもいい頃なのですが、今年は6月に入ってもジメジメとした雨が毎日降り続き、日本の梅雨を彷彿させています。南国にいながらも、実はギラギラとした太陽よりも陰湿な雨の日が好きな私としては、大いに歓迎する天気が続いているのですが、コーヒーの収穫が始まりつつあるマウベシではコーヒー組合のメンバーさんたちが「加工後のコーヒーが乾燥できない!」とこぼしている、と聞きました。天候が今年1年分の収入に直結する農家の皆さん、気が気でないはずです。昨年同様、どうか天候に恵まれますよう、乾季が早く来ますよう祈るばかりです。
東ティモールで採れる馴染みの食材を使った初の料理コンクールに出席するため、先週、マウベシの女性グループメンバー4名が首都ディリに来ました。全国から気合の入った女性グループが一同に集まりました。3日間開催され、2日目がコンテスト。マウベシ女性グループは特産の甘いサツマイモを使って、焼き芋、サツマイモチップス、サツマイモコロッケ、サツマイモプリンの4品を出品。どれも大変美味しく、よく頑張った!と思ったのですが、いやいや、他の参加グループは様々な食材を多彩に使用し、たいへん工夫を凝らした料理をこしらえていました。残念ながらマウベシ女性グループは最下位の成績となってしまいましたが、こと料理となると女性の意地があるようで、「準備が足りなかった」「次回は絶対リベンジ!」「優勝してみせる!」と悔しさをあらわにしていました。
ディリに来た女性メンバーと、先日オープンした一村一品商品空港ショップに一緒に行きました。一村一品とは大分県が発祥の地元商品の活性化プロジェクトです。東ティモール農業省とJICAの協力で試験的ではありますが、地元団体の運営で店舗を開店することができたのです。女性グループが作るハーブティ3種が一村一品商品に認定され販売されています。他地域の女性グループの商品も一村一品商品に認定、陳列されており、東部で作られているココナッツオイルや、バナナチップス、アクセサリーやタイス(伝統織物)商品も販売されています。売り子さんから直接「ハーブティは人気でよく売れるわよ」と聞いて嬉しそうでした。マウベシに暮らすメンバーにとっては販売されている状況や販売側の反応を聞く機会は稀で、「一日の売り上げは?」「タイス商品の値段が高い!」など様々な質問や意見を出していました。
ここのところディリでの仕事が多く、女性グループと接する機会が少なくなってしまったため私にとっては久々の再会で、話は尽きることなく大賑わいの女性メンバー、ディリ滞在の3日間でした。
(東ティモール事務所 大坂智美)