東ティモールにも新型コロナウィルス感染拡大の第2波が広がり、8月27日から首都のロックダウンが始まりました。
コーヒー生産地のマウベシ郡では大きな影響なくコーヒーの収穫が進み、1次加工を終えたパーチメントと言われる殻付きのコーヒーがとディリの2次加工場へと運ばれてきました。
ディリに運ばれてきたパーチメントコーヒーはこの2次加工場で脱穀、選別されて生豆の状態で日本に輸出されたり、焙煎して東ティモール国内で消費されたりします。近々オープン予定の国産品消費キャンペーン事業のカフェでもドリップコーヒーやコーヒーゼリーとして提供される予定です。
平時は静かな2次加工場ですが、コーヒーの収穫期になると屈強な皆さんも手伝って、まず機械で脱穀、選別が行われます。
また、機械で選別されたコーヒーは作業員の皆さんの手によってひとつひとつ質の良いものが厳選されていきます。
私が加工場に寄った日はちょうど作業員の賃金の支払いをしていました。いつもパルシック事務所にサッカージャージ姿でぶらっと来ている姿しか見ていなかったスタッフのアカイがしっかりと働いているところも見ることができました。
商品となるコーヒーとは別に、マウベシ事務所のスタッフがディリ事務所のために手廻しで焙煎してくれたコーヒーも届いたのでさっそく自宅からお気に入りのコーヒー器具を持ってきて抽出してみました。昨年の収穫期はマウベシどころか東ティモールにすらいられなかったので、東ティモールに来て初めての採れたてコーヒーです。
早く感染が落ち着いて、生産地で農家さんたちと一緒にコーヒーが飲める日が来るといいのですが…。
(東ティモール事務所 工藤竜彦)