2020年3月16日、東ティモール政府から今回の洪水の被害状況が発表されました。第1報として、被災世帯数は1,105戸、6,000名以上と言われています。16日23時現在、政府による緊急物資(米、油、インスタント麺、ミルク、ビニールシート、鍋、食器、石鹸など)の配布がSanta CruzとHeraでほぼ完了していますが、Bidau、Bekusi、Becora、My Friendへの配布は未実施で、政府は緊急予算の確保を閣議に申し入れるとともに、国内外からの支援を要請しています。
保健省ではWHO、UNICEFなど国際保健機関の支援を得て救急物資の配布を始め、OxfamがBairo Pite、Bidauでの被害状況調査を開始しました。
被害状況の発表と同日には、3月13日の洪水を受けてディリ市内に住む人びとを対象に、17日と18日をTolerance Days-Off(寛容休暇)とする政府発表がありました。これは「みんなで清掃・復興作業に参加しよう!」という意図が含まれたもので、実際に、泥だらけの市内のいたるところで楽しみながら前向きに助け合う人びとの姿が見られると、東ティモールの人びとの逞しさをあらためて感じる声が現地から届いています。
パルシックは、配布支援未実施のBekusiやBecoraでの支援を現在検討中です。