レバノンでは、6月23 日現在、ショッピングモールも再開され、新型コロナウィルスによる影響は徐々に解除されていますが、教育機関は依然として閉鎖の状況です。空路は7月1日より一部小規模ですが再開予定です。全感染者数は1,622人、死者は32人と報告されています。
レバノンでは、2月29日には、幼稚園・小中高・大学が閉鎖され、3月6日には スポーツイベントやナイトクラブに加え、ジム、映画館、劇場が閉鎖されました。そして3月15日午後から店が閉まり始め、翌16日からレバノン全土でロックダウンが始まりました。さらに3月18日からは空路と陸路の国境が閉鎖されました。
新型コロナウィルス発生前からレバノンは不況状態にあり、昨年10月に入ってからは大規模抗議デモが発生し、経済活動が麻痺、物価は10月から2月の時点で45%も上昇していました。こういった状況でロックダウンが実施され、多くの日雇い労働者は突然収入を無くし、貧困層はさらに困窮を極めています。今後、様々な制限が解除された後には、また抗議デモの再開が予定されています。
パルシックでは、新型コロナウィルスによって、より生活が困難になったシリア難民キャンプの人びとへの食糧配布、また教育センターに通えなくなった子どもたちへの教育支援などを実施しています。
COVID-19:ロックダウン下のレバノンにおけるシリア難民の苦境【前編】
COVID-19:ロックダウン下のレバノンにおけるシリア難民の苦境【後編】