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マルハバ!ラマッラー駐在員のパレスチナ日記#3

マルハバ(こんにちは)!

パレスチナ・ヨルダン川西岸地区ラマッラーから高橋です。
日本では12月25日を過ぎるとすっかりお正月に向けて、雰囲気が切り替わりますが、この記事を書いている12月27日現在、パレスチナではまだまだクリスマスのお祝いが続いています。

12月5日に行われたラマッラー市のクリスマスツリー点灯式。特設ステージでのパフォーマンスや、花火、ツリーの点灯を待つ人で、身動きが取れないほどでした

アラファト広場のクリスマスツリー。毎年、飾り付けが違います。ラマッラー事務所のヤラに言わせると、今年のツリーは去年のものよりセンスが悪いらしいです(笑)。ツリーの手前に写っているのはパン屋さんです

パレスチナの90%以上の人はイスラム教徒です。私が住んでいるラマッラーも16世紀にアラブ人キリスト教徒が作った街とのことですが、現在はラマッラーの人口の97%はイスラム教徒、キリスト教徒は3%ほどです。ですが、キリストの生まれたベツレヘムなど、キリスト教にとって重要な場所があり、この時期は世界中からキリスト教徒が訪れるようです。

ラマッラー市役所前のクリスマス・マーケット。ヒジャブを着けた女の子たちも、クリスマスを楽しんでいます

アルマナーラ広場もクリスマスのイルミネーションで飾られます。ここ数日、一気に寒くなったラマッラーですが、電飾がついて明るいと、少し気分も盛り上がり温かい気持ちになります。とはいえ、まだ最高気温14度で、最低気温も4度くらいまでしか下がっていません

ラマッラー事務所から近いカフェにも、クリスマスツリーやレトロなサンタクロースの人形が並んでいます

ここ数日、イスラム教徒の現地スタッフや知り合いのパレスチナ人から「メリークリスマス!」と声をかけられます。メールやテキストも「メリークリスマス!」で始まります。季節の挨拶で、宗教関係なく交わしている言葉なのかな?と思ったのですが、ガザ事務所のスタッフに聞いてみたところ、さすがにイスラム教徒同士では言わないそうです。

一人ホットワイン。アラビックコーヒーを作る小鍋がちょうどいい大きさです

ここまでクリスマスが盛り上がっているという話を書いておいて、私自身は今年は一人でホットワインを飲んだくらいで、あまりクリスマスらしい過ごし方をしていません。来年はベツレヘムにでも行ってみたいなと思っています。

(西岸事務所 高橋)

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