PARCIC

パレスチナ

ガザスタッフからの声(10/19-10/22)

10月19日(木)

シャディから

・飲み水も生活用水も食料も本当に尽きかけている。
・電気に関しては、料理用かなにかのガスシリンダーを持っている人が、ガスを使って発電しようとクリエイティビティを発揮している。ただし専用の機器を使っているわけではないので、ガスを使っての発電はかなり危険。わずかな電気は携帯の充電とトーチ用に。夜は空爆のターゲットになるのを恐れて、トーチも小さな明かりもつけないようにしており、暗闇の中で耐えている。
・家族の洋品店近くに再び爆撃、支店も破壊された。
・数日前にガザから避難してきた家族がいて、比較的裕福な家族だが、お金があっても何も買えない状況に絶望している。また、別の家族だが、ガザから避難してきてハンユニスに滞在していたが、ハンユニスの状況も厳しいのでガザに戻り始めている人もいる。
・我々はハマスではない、ハマスをサポートもしていない。とにかく空爆を止めて欲しい。

タグリードから

・もはや家族みんなで誰か死んだらどうするかを話し合っていた。例えば、家はどうするか、他の家財はどうするか。
・パン屋には人が殺到して、昨日はパンを買うことができなかったが、小麦粉があるので自分でパンを焼いた。明日の分までたくさん焼いた。パンを焼いたのは生まれて初めてだったけど、家族がみんな美味しいと食べてくれた。
・洗濯もした。食器を洗うくらいなら毎日のことだけれど、たくさんたまった衣類を手で洗濯したのでは初めてで、たいへん疲れた。8時間でも、10時間でも事務所で働いてもそんなに疲れないが、パンを焼いたり、洗濯したりして、今までやったことがないことをしてとても疲れた。
・(日本人スタッフが)毎日電話をしてくれて、本当にありがたい。自分の携帯電話の会社は使えないが、娘の携帯電話は引き続き使えるのでありがたい。ただ、充電がもうなくなりそうなので、夫と少なくとも蝋燭を買わないといけないね、と話をしている。

ユシフから

・家族もみんな無事。
・パンを買うのに1時間から4時間かかるのが大変。
・ソーラーパネルが(たぶん家に)あるので、発電できている。

10月21日(土)

タグリード

・一刻も早く空爆が終わることを心から祈っている。
・昨晩は夜10時から朝7時まで空爆が続き、今までで最もひどい夜だった。全く眠れず、朝7時以降少しだけ仮眠をとった。
・常に、自分自身に強くあろうと言い聞かせている。
・シャディと話していたら空爆があったのでパニックで、自分で何を話したか記憶にない。
・ライトの充電も少ないので、今晩は真っ暗で夜を過ごすことになりそう。
・長女は空爆下でも一人で寝ていてとても強い。

10月22日(日)

サハルから

・まだかろうじで生きている。
・誰もこのような戦争は望んでいなかった。
・昨日家の近くが爆撃を受け、私の家も窓ガラスが全壊し、家具やドアも壊れた。みんな泣き叫びながら外に裸足で出た。大きなトラウマとなった。みんな、心のセラピーが必要。
・私は家族の中でもリーダーのような役割なので、困ったら皆が私に聞いてくる。それらに答えるだけでなく、危険を覚悟で水を買いに外に出たり、食糧を調達したり、皆のためにも動いている。
・恐怖と深い悲しみは限界を超えているけれど、まだ笑っている。
・食糧や水など、コントロールして何とか生きれるようにがんばっている。
・一秒でも早く停戦となることを切望している。
・一昨日、私の親友も亡くなった。まだがれきの中に埋まっている。親友の死が分かってから、悲しみに暮れ、食欲も水を飲む気力もない。

シャディから

シャディの兄弟が経営している洋品店の2店舗目も破壊されました。シャディが現地の様子を動画と写真に撮って送ってくれました。