3年目を迎えた新古里農園では、2014年度、農園休憩所の隣に増設した厨房を使って、農園で育てた野菜や北上産のお米、宮城名物牛タンメンチカツなどを盛り込んだ弁当を製造、販売し、にっこりサンパーク仮設団地で惣菜の販売をしたりしました。毎週金曜日の仮設団地での野菜・惣菜販売は、盆、正月と台風の3回を除いて休むことなく続けました。販売に来てくれる人の数はだんだん減ってきましたが、大雪の中「今日も売りさ、来たの?」と住宅から出てきてくれる常連さんもいます。
また、農園のイベント“へっこ市”を農園休憩所(冬季は仮設団地集会所)で開催しました。農園産野菜と焼きそばやおにぎり、惣菜などの販売のほか、毎年農園を訪問してくれるボランティア団体に協力してもらった日曜品や衣類のバザー、大道芸人や地元のシンガーソングライターのステージなどを行いました。“へっこ”は十三浜の言葉で「はいっておいで」の意味です。仮設のおばあちゃんたちの“お出かけ”の機会となっているほか、仮設団地のお母さんたちが手伝いに来てくれたり、バザー用品の収集に協力してくれたりと、農園を訪れる人の輪が少しずつ広がってきています。
(北上事務所 西村陽子)
※にっこり農園の活動は、ジャパン・プラットフォーム「共に生きるファンド」の助成を受けて実施しています。