2018年9月28日、インドネシア・スラウェシ島中部に位置するパルでマグネチュード7.5の地震が発生し、それに伴い津波も発生し、甚大な被害をもたらしました。
私たちパルシックは10月26日に現地入りし、
1) 食糧や生活用品の配布
2)子どもの保護を目的にしたチャイルド・フレンドリー・スペース(子どもにやさしい空間)の提供
の2本柱で支援活動を実施する予定です。
ニュースやインターネット記事をご覧になった方々も多いかと思いますが、液状化現象で村ごと飲み込まれた地域がいくつかあり、想像を絶する光景で、正直なところ、目の前にある光景を受け入れらない心境でした。
今回は液状化で被害が激しかったパル市内のペトボ(Petobo)地区、バラロア(Balaroa)地区、シギ県のジョノオゲ(Jono Oge)地区の様子をご紹介したいと思います。
到着翌日に向かったのが、ペトボ地区でした。インドネシア政府は、この災害で行方不明になっているのは約1,000人と発表していますが、ペトボ地区だけで、災害発生前の人口は13,000人、発生後確認されたのは2,300人。他の地域へ避難もしくは確認されていない人たちが多少いるとは言え、多くの住民は埋まったままというのが現地で聞く話です。
その次に向かったのが、バラロア地区です。ペトボ地区より広範囲に及び被害が大きい場所でした。
最後に、パル市に隣接するシギ県ジョノオゲにも行ってきました。パル市内に比べ、全半壊している建物が多く目につきました。
個人的な感想なのですが、リアルさを超えて、自然災害の野外博物館に来たような感覚さえ覚えました。
次回は津波で被害に遭った地域やパル市内、避難民キャンプの様子、パルシックの活動などを順次ご紹介していきたいと思います。
(スラウェシ事務所 飯田彰)
※この事業はジャパン・プラットフォームの支援によって行っています。