セイロンの名で知られる世界でも有数の紅茶の産地、スリランカ。南部マータラ県のデニヤヤでは、甘い香りの「ルフナ茶」として知られる紅茶を生産しています。「おいしい紅茶のルーツを訪ねる旅 2014」では、スリランカでも特に自然が豊かな熱帯雨林シンハラージャ森林保護区に程近いこの地域で、有機紅茶栽培に取り組む農家を、日本からの7名の参加者で訪ねてきました。農村の訪問やホームステイと通じて自然と共に生きる人びとの暮らしに触れ、茶畑から紅茶加工場、そしてパッケージ工場まで一連の流れを見学し、美味しい紅茶ができるまでをたっぷり味わいました。
ツアーに参加してくださった方々からの感想文を集めた「旅の感想文集」から一部をご紹介します。
日付 | 行程 | 宿泊地 |
12月25日(木) | 成田空港⇒コロンボ空港 | コロンボ The Saffron |
12月26日(金) | ・紅茶農家のコンポストセンターのオープニンググセレモニーに参� ・ホームステイ先で夕食、交流 |
デニヤヤ ホームステイ |
12月27日(土) | 茶摘み体験、料理教室 | デニヤヤ ホームステイ |
12月28日(日) | 森を散策、紅茶農家組合と懇談 | デニヤヤ バンガロー |
12月29日(月) | ・自然農法の森、茶畑散策 ・ニルミニ有機紅茶加工工場見学(お祭り参加) ・ゴールフォート散策 |
コロンボ Grand Oriental Hotel |
12月30日(火) | ・紅茶パッケージ会社訪問(テイスティングなど) ・コロンボ市内見学(買物、パルシック事務所訪問、 紅茶局のティーハウス) |
コロンボ Grand Oriental Hotel |
12月31日(水) | ・コロンボ市内見学(市場見学、茶屋訪問、寺院、アーユルベーダ マッサージ、買物など) ・アフタヌーンティー体験 ・深夜 コロンボ空港発 |
機中泊 |
1月1日(木) | 成田空港着後、解散 |
参加してくださった方々の感想文を、一部ご紹介します。
F.Kさん(男性)
今回の旅行には妻と二人で参加しました。実は出発数日前の忘年会で飲みすぎたのがたたったのか体調が回復せず、前日まで止めようかと迷っていました。出発当日、何とか行けそうになって良かったです。今回、茶摘み作業から始まって、一連の紅茶が製品として出来るまでを見学することが出来て良い経験をさせてもらいました。それから、宿泊させていただいたアーユルヴェーダドクターの家族の方々、特に娘さん二人と仲良くなり、色々な話ができて楽しかったです。また、特に感じたのは、現地駐在員の高橋知里さんの存在です。村人全部が会うたびに笑顔であいさつしてくれて、ここまでの関係を築くには相当の努力が必要だったのではと感じました。また、子どもたちのくったくない笑顔も印象的でした。日本の同世代の子どもにはない生き生きとした活力を感じました。
総じて食べ物が辛い物ばかりなのには参りました。無理かもしれませんが、出来れば、もう少し辛くない物も出していただければ、ありがたかったです(なにしろカレーで食べられるのはポテトカレー位でしたので)。期間中は体調も大体安定していて良かったです。
津島さん(女性)
スリランカ・南部ルフナ~有機紅茶をつくる人びとを訪ねる旅、と題したパルシックさんのスタディツアーは私にとって一生心に残る素晴らしい思い出となりました。様々な体験・経験をさせていただきましたが、とりわけ多くの素敵な方々との出会いは何よりも私の人生の宝物です。
★サラットさん:コンポスト事業のメインスタッフ
コンポストセンター、茶摘み体験、シンハラージャ散策等に同行してくれました。なかなかのイケメンであり、インディジョーンズに出てきそうな三日月型の刃物でスパッとココナツの皮をむく様、裸足でガンガンと蛭だらけの沢を登って行ってしまうワイルドさに、ひそかにほれぼれ・・・。
★ランジャンさん:バンガローの主
おじい様から受け継いだ築100年以上の邸宅と10エーカーの土地を再生させて、素敵なゲストハウスとアグロフォレストリーの手法を用いた広大な庭、畑、森を管理する素敵なおじさま。植物のこと、自然のことを学びながら暮らし、トライアル&エラーを楽しんでいらっしゃいます。弟子入りしたい。
そして、異国の地で寝食を共にしたパルシックのスタッフ高橋さん、ロバーツさん、伊藤さん、ツアーに参加したみなさんとの出会いは私にとって大きな糧となりました。再会を心待ちにする、という人生の楽しみもできました。本当にみなさんのおかげで貴重な経験ができました。ありがとうございました。
デニヤヤのスタディー・ツアーでは、できるだけ村での時間をゆっくりとりたいと思い準備しています。ホームステイ2泊は、言葉が通じないし生活環境も全く違うし、大変だったかと思いますが、楽しんでいただけたのではと思っています。このツアーは毎年、少しずつですが内容を変えていますので、来年、もしくは少し時間がたってから、また農家のおじちゃん、おばちゃんに会いにいらしてください。彼らにとって、はるか遠い日本から自分たちの活動を見に来てくれる方たちは、大切な応援隊です!
またツアー中、いろいろと至らなかったりしてご不便をおかけしました。ツアー中もありがたいアドバイスをいただきました。もしさらに、忘れたころに「この時こうだったらもっと楽しめたかも!」ということがありましたら、今後の参考にさせていただきますので、パルシックまでご連絡くださると幸いです。ボホマイストゥーティ!