東日本大震災の発生から3年を迎えるのを前に、3月1日(土)に御茶ノ水ソラシティにて「東日本大震災 復興の現在~石巻市北上町から見る~」と題した集会を開催しました。パルシックの石巻市北上町での事業報告とともに、自らも被災されながらも各々の立場から地域の復興において重要な役割を担われている北上町の3名の方より、震災から現在までのお話をお聞きしました。
日時: 3月1日(土) 13:00-15:00
場所: 御茶ノ水ソラシティ カンファレンスセンター 1F Room A
主催: 特定非営利活動法人パルシック / 協賛: 法政大学人間環境学部
被災地や復興に関する報道は次第に減っており、人々の関心も薄れてきたと感じるなかで、当日の会場はいまだ強く関心を持つ方々で満席となりました。
途中の休憩では、北上からその日の朝に届いた新鮮な生わかめのしゃぶしゃぶを試食していただきました。茶色の生ワカメを沸騰したお湯に入れると、パッと一瞬でとても鮮やかな緑色になり、普段食べているワカメの食感からは想像できないほどのシャキシャキ感に、みなさん驚かれていました。
第二部では、北上町で被災され、現地で復興に携わる佐藤清吾さん、今野照夫さん、佐藤尚美さんから、当時の被災状況や今後の課題について、また、震災直後から今どのように北上が変わってきているのか、そして今現場では何が求められているかなど、じっくりお話しをお聞きしました。
集会後に記入していただいたアンケートでは、ほとんどの方から「北上の魅力を知りに現地を訪れたい」「今求められていることを何か支援したい」などの回答をいただくと同時に「佐藤尚美さんが話していた “復興とは、あれこれ建築したりして、もともとよりも便利な場所にすることではなく、普通に死ねること” という言葉が非常に印象的だった」との感想もあがりました。また「今どういった支援が必要とされているか」という質問には「北上の人たちと交流し、北上のものを食べてほしい」との回答があり、身近に誰でもできることが支援につながるのだと気付かされました。
2時間と短い時間での集会となりましたが、被災地の現在の状況や今求められていること、復興とは何かについて考える、とても貴重な時間を持つことができました。
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(東京事務所 西森光子)