パルシックが2017年よりシリア難民支援を行っているレバノン北部のアルサールは、標高1,500メートルの山間部に位置し、冬は雪が積もり、気温は氷点下になることもあるほど、寒さの厳しい地域です。
シリア内戦が始まって以来、シリアと国境を接するアルサールには、多くのシリア人が避難してきました。難民の人たちは、木材で作った枠に薄いビニールシートを覆っただけのテントで生活しています。
パルシックは、難民の人たちが無事に冬を越すために、毎年「越冬支援」としてご寄付を募り、アルサールの難民キャンプに、灯油などの越冬物資を届けてきました。
昨年は、117名の方から、142万9,808円のご寄付をいただき、灯油160リットルを160世帯に配りました。
しかし、今年、灯油の配付が困難になってしまいました。
現在レバノンは、2019年からの経済危機に新型コロナウィルスの影響やベイルート大規模爆発も加わり、経済状況がどんどん悪化しています。2019年10月から2021年8月の2年足らずで、貨幣価値は10分の1以下になり、物価が高騰し、生活するのに最低限必要な食糧価格は7.3倍に上昇しています。燃料不足も深刻で発電所が稼働できず、停電が常態化しています。
灯油を入手することは、今、とても難しい状況なのです。
パルシックは、2020年よりアルサールの学校でシリア難民の子どもたちへの教育支援を行っています。この冬は、学校も燃料不足で暖房が無くなる恐れがあります。しかし、日々の生活が精いっぱいの難民キャンプでは、多くの子どもたちは十分な防寒着を持っていません。
そこで今年は、難民の女性たちに毛糸と編み棒を提供し、手袋、マフラーなどの防寒グッズを編んでもらい、アルサールの学校に通うシリア難民の子どもたち300人に届けます。
レバノンの経済危機に伴い、シリア難民も経済的な困窮に陥っています。防寒グッズを製作した女性たちの生計支援にもつなげます。
子どもたちが少しでも暖かい恰好で通学し、将来の糧となる教育を受け続けられるよう、 ぜひ、皆さまからのご支援をよろしくお願いいたします。
<あなたのご寄付でできること>
*目安として、防寒グッズは以下の金額で配ることができます。(日本円換算)
ウール手袋 | 1双 | 750円 |
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ウール帽子 | 1個 | 750円 |
ウールマフラー | 1本 | 1,800円 |
NPO法人パルシック(以下、パルシック)は2017年11月1日に東京都より認定NPO法人として認定されました。これにより、パルシックへのご寄付は、確定申告によって所得税、法人税、相続税などの寄付金控除を受けることが出来ます。
地方自治体によっては住民税も控除の対象となります。詳しくはお近くの税務署までお問い合わせください。
※ 確定申告にはパルシック発行の領収書が必要です。領収書は失くさないよう保管してください。
※ 寄付金領収書の宛名は、お支払いの際にお手続きいただいた名前となります。
※ 連名の寄付金領収書は確定申告に使用できません。ご夫婦・ご家族等の連名でのご寄付の場合は、寄付金領収書の宛名となる代表者のお名前・ご住所等をご入力ください。
<所得税の場合>
確定申告をすると、寄付金額合計の40%の税金の還付を受けることが出来ます。所得税の控除は、税額控除、所得控除から有利な方を選ぶことができます。多くの場合は、税額控除を選択するほうがより多くの金額が控除されます。