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【5/27開催オンライン特別企画】シリア内戦から10年 第3回「未来へ、種を蒔く ~シリアで生きる人びと~」

内戦の10年を経て、多くのシリアの人びとは、大切な家族あるいは友人を失いました。戦火で家を焼かれ、仕事も失った人も多くいます。

第1回目は「内戦前のシリア」第2回目は「内戦により難民となった人びと」をテーマに集会を開催しました。第3回目は、今、人びとはどうやって暮らしを取り戻そうとしているのかに焦点を当ててお話をしていきます。

21世紀最悪の人道危機と言われるシリア内戦は、内戦の発生から10年が経過しますが、政治的な解決がなされず国内の分断は続いています。それでも、そこに住む人びとは、様々な思いを抱えながらも、近隣の人たちと助け合って生活を営んでいます。パルシックは、2019年にシリア国内で炊き出し、食糧配布を行いました。2020年からは小規模ながら農業や養鶏などの食糧生産を開始し、シリアの人びとが自ら食糧を確保できるように支援してきました。

シリアは、長引く内戦や経済制裁の影響で主食のパンを買うにも長蛇の列が出来るほど、食糧不足が深刻になっています。今回は、シリア専門家の青山弘之氏(東京外国語大学)をお招きして、昨年シリアで実施した「食料安全保障と農業についての世論調査」から見えてきた現地の食糧事情についてお話しいただきます。また、パルシックが昨年始めた小麦や野菜の生産、養鶏などの取り組みの様子を、現地の人びとのインタビューも交えお伝えしてきます。

オンラインで開催しますので、どなたでもお気軽にご参加ください!

開催概要

日時:5月27日(木)19:30~21:00
場所:オンライン(ZOOM)
参加費:無料(要予約)
定員:200名
内容:
1. 「食料安全保障と農業についての世論調査報告」青山 弘之
2. 「緊急支援から、その先へー未来への一歩を支える食糧支援の取り組みー」レバノン事務所
3. 質疑応答

お申込み:Peatixイベントページよりお申込みください。
https://syria20213.peatix.com/
お申込みいただいた方に、別途メールにて2日前までにZOOMのURLをお送りします。

スピーカーのご紹介

青山 弘之 東京外国語大学教授
1995~97年、99~2001年までシリアのダマスカス・フランス・アラブ研究所(IFPO、旧IFEAD)に所属。JETROアジア経済研究所研究員(1997~2008年)を経て現職。専門は現代東アラブ地域の政治、思想、歴史。

大野木 雄樹 パルシック レバノン事務所代表
2014年10月よりパルシックのパレスチナのガザ支援事業を実施、2015年10月にトルコにおけるシリア難民支援事業を開始と同時にトルコに移動し、それ以来トルコでの事業を担当。2019年4月にトルコでの事業を終了し、現在はレバノン事務所でレバノンのシリア難民支援およびシリア国内事業を実施。

風間 満 パルシック レバノン事務所 プロジェクト・オフィサー
大学でアラブ地域について学ぶ。大学卒業後は一般企業に就職するも、シリア情勢が混迷を極める中、何かできることはないかと思っていたところ、縁あって2019年8月よりパルシック入職、レバノンのべイルート大規模爆発被災者支援事業を担当。

パルシックは、2019年よりシリア国内支援を本格的に開始し、食糧支援や農業生産支援を実施しています。