PARCIC

東京事務所

第16回年次会員総会のご報告

2023年6月24日(土)に第16回パルシック年次会員総会を開催しました。当日は19名の出席と27名の委任状の提出があり、すべての議案が賛成多数で承認されました。

開会の辞では、池座剛理事より「こんな時代にあって、国家の壁を越えた市民同士の交流を行うというパルシックの理念が、より大切になってきていると感じている」との言葉があり、また閉会の辞においても今里いさ理事が「様々なNPO/NGOがある中で、パルシックは長いものに巻かれず、暴力的な動きに抵抗しながら、長いスパンで人びとの自立的な暮らしを支えていく団体である。暴力が広がる昨今、世の中がこうした取り組みを求めているのではないか」と述べ、「民際協力」を掲げるパルシックの活動理念を改めて確認する会となりました。

今年は総会の後に、第2部として会員・サポーター会員向けにミャンマーと東ティモールでの活動について、報告会を開催しました。

ミャンマー事業担当者からは「ミャンマーで何がおきているのか?」と題して、2021年2月のクーデター以降のできごと、3,700人近くに上る犠牲者のこと、増え続ける国内避難民の現状と、それに対してのパルシックの活動を報告しました。これから、どのようにミャンマーで非暴力抵抗を続ける人びとと連帯していくのか、パルシックだからこそできることを念頭に、今後も皆さんと一緒に考えながら活動をしていきたいという想いが伝えられました。

東ティモールでの活動は、パルシックが設立される前、PARC時代の1999年に緊急救援に駆けつけてから、25年が経とうとしています。緊急救援から、コーヒー組合の自立的運営などを通じた生活再建へと繋げてきた活動の展開を振り返りました。「活動を開始した当時子どもだった若者が、今は父親とともにコーヒー生産に励んでいる姿をみつめながら、若者が夢を持って取り組めるような活動をしていきたいと考えている。緊急救援から民際協力やフェアトレードへと発展した東ティモールでの経験を、他の事業地でも活かしていきたい」というメッセージが発信されました。

第2部での発表の様子

(東京事務所)