こんにちは。東京事務所インターンの久保です。早いものでもうすぐ4月。 出会いと別れの季節ですが、実は私もパルシックのインターンを卒業します。今まで幾度かイベント開催報告のレポートをアップしてきましたが、今回で最後。 今日は約半年間のパルシックでのインターンを振り返っていこうと思います。
私は2018年9月から1年間アメリカのカリフォルニアに留学していました。 留学中はジェンダーやLGBTQ+について学んでいて、それ以降将来は、すべての人に平等で多様性が受け入れられるような社会づくりに貢献したいと思うようになり、就職活動中は国際協力団体などをみていました。
留学の関係で9月卒業だったということもあり、半年間なにかできることはないかと探していたところパルシックに出会いました。もともとアジア圏への旅行が好きだったこともあり、HPをみてぜひここでインターンしたい!と思ったのが私がパルシックに入るきっかけです。
インターンでは様々なことを経験しました。 私が主にしていたのは、オンラインイベントに参加してくださった方々の名簿データベースへのデータ入力や、その開催報告としてHPへのブログ掲載、現地レポートの和訳、フェアトレード商品の梱包作業、、、などです。
11月には紅茶のオンラインイベントで、ハンディカメラ担当として撮影のお手伝いをしたこともありました。事務所の近くの一室を貸切って生配信したのですが、参加している方たちがリアルタイムで視聴しているため、カメラを絶対に落としてはいけない…!映り込まないようにしないと…とドキドキしながら撮影したことも、とてもいい思い出です。
結果少し見切れて映り込んでしまったようなのですが(笑)、大きなミスはなく終えることができました。 配信終了後にはとても美味しい紅茶をいただきました。アールグレイ、ウバ、ルフナと3種類の紅茶があるので、みなさんもぜひパルシックの紅茶飲んでみてください☆
インターンの日々のなかでも、私の毎日の楽しみはお昼の時間でした。パルシックでは12時半になると一時間のお昼の休憩時間があります。私は事務所の方々と6人がけの机で談笑しながらごはんを食べる、この一時間がとても大好きでした。事務所の方の旅行の話を聞いたり、地元の話をしたり、映画の話をしたり、、、など何気なく交わした会話が、お仕事をしている時とはまた違うお話ができてとても楽しかったです。この時間がなくなってしまうのはさみしいですが、お茶の水に来た際は皆さんに会いに事務所に立ち寄りたいと思います!
パルシックでインターンをする学生のために、一カ月に数回ほど「インターン勉強会」と称してパルシックの事業内容やNGOについてなどのオンライン講座がありました。 毎回、事務所の方が一人ずつ担当してくださり、インターン生と少人数でパルシックの事業について一つずつ丁寧に説明していただいて、とても贅沢な時間でした。また、どの回もいわゆる‘授業‘のような一方的なものではなくて、質問を随所に聞いてくださるなどとてもインタラクティブで楽しいものでした。 私が特に印象深かったのは、シリア難民事業の勉強会の回です。なんとレバノンに駐在しているスタッフの方とZoomをつないでお話を聞くことができ、説明後はレバノンの料理やざくろなどのフルーツの写真をクイズ形式で見せてくださいました。レバノンではトリュフが安価で手に入ると聞いたのには驚きです!
インターン生同士のなかで、私たちよりも若い世代にもっともっと世界について知ってもらおうと、「国際協力とは?NGO、SDGsって?」というテーマで動画授業を行いました。 専修大学付属高校の先生に協力していただき、インターン生4人が各々それぞれのテーマや経験をシェアしました。当初対面で授業を行う予定だったのですが、このご時世のためそれは叶わず、動画という形になりました。 高校生への授業と言いつつも、事前/事後アンケートの準備やフォームの作成、動画の内容、配信の手段、、、など試行錯誤を繰り返し、私たちにとってもすごく有意義で貴重な経験となりとても勉強になりました。
私はSDGsの中のジェンダー問題、特にLGBTQ+についてとりあげ、性の多様性について授業をしました。学生の反応を生で見ることができなかったのが少し残念ですが、私の発表で少しでも多くの生徒の性の理解につながってくれていたら嬉しいです。 この機会を設けてくださった渡部先生をはじめとする専修大学付属高校の先生方、パルシックのみなさん、協力して動画授業を作り上げたインターン生の山田くん、ゆうちゃん、みよちゃんにこの場を借りてお礼を申し上げたいと思います。貴重な経験をありがとうございました。
事後アンケートの集計と学生のみんなからのコメントが今から楽しみです。 ぜひ、次に行う際は対面で授業できるといいですね!
国際協力には様々なカタチがありますが、私はパルシックの、現地でリアルな声を聞いて本当に必要なものは何なのか、人に寄り添いながら行う協力のカタチがとても素敵だと思います。日本に住んでいて外から入ってくる情報だけでは、現地ではなにが求められているのか?どう協力してほしいのか?をすべて知るのは難しいことです。
私は4月からニュースを扱う仕事に就きますが、まだまだ世界にはメディアやマスコミでは取り上げられない現状や課題はたくさん存在します。今は情報社会といわれる時代で、日常で生活しているだけでも様々な情報が飛び交い、自分でチェックしなくても知るべき情報は勝手に耳に入るでしょ、と思う人も多いと思います。しかし、みずからアンテナを貼っていないと知りえないものの方が、私はまだまだ多いと感じています。
このレポートを読んでくださっているみなさんには、ぜひ身近なことや日常の身の周りの「知る」ことからはじめてみてほしいと思います。普段、朝口にするコーヒーは誰がどのようにして作っているものでしょうか?あなたが今身に着けている衣服はどのように生産されて今こうして手元に届いているのでしょうか?きっと「知る」ことに終わりはなく、私自身「知れば知るほど知らないことを知り」ました。
もし、このレポートを読んでいる方でなにか自分にできることを探したいという方がいたらぜひ、パルシックの扉をたたいみてください。 パルシックのみなさんは本当に温かく、事務所はいつも和やかな雰囲気です。 フェアトレードのコーヒーや紅茶を買われる方はいつも笑顔で帰っていかれます。
パルシックに出勤しているうちに、私もいずれパルシックのようなNGOに携わりたい、お仕事でご縁があればいいな、という夢が広がりました。
今回で、インターンは卒業になりますが、これからも色んな形でご縁があればと思っています。 長くなりましたが、お読みいただきありがとうございました。 パルシックのみなさんと、このレポートを読んでくださった方の末永いご健勝とご多幸を願って書き終わりたいと思います。
(東京事務所インターン 久保裕花)