東ティモール事務所は、地方(生産者)と都市(消費者)のつながりを強化し、国産品の消費を促進するために、昨年から国産食品を扱うカフェ兼ショップの開店準備を進めています。
3月のレポートでは、4月の開店を目指しているとご報告しましたが、その後、新型コロナウィルスの感染拡大により、ディリ県では外出禁止令が複数回にわたり発令され、4月には東ティモール各地で豪雨災害が発生し、カフェの開店準備が思うように進まない状況が続きました。
しかし、6月中旬〜7月下旬は感染者数が減少したため、この間、お店の改装工事やスタッフ研修、その他開店準備を随分と進めることが出来ました。
バリスタ達は、ディリ市内のレストランに受け入れていただき、毎週数回、実際に働きながら経験を積みました。パティシエ達は、パルシック東ティモール事務所のキッチンで、スイーツレシピを何度も練習しました。
パンデミックのため、改装工事に必要な資材を通常通りに入手することが難しいなどの理由から、予定していたよりも工事に時間がかかっていますが、8月16日には冷蔵庫やコーヒーマシン等、大型の機器類を搬入することが出来ました。
8月28日に開催したオンラインコーヒーツアーの中で、カフェのことも取り上げていただくことになり、事前に改装工事中の店内でビデオ撮影を行いました。
撮影に使用したスイーツは、撮影終了後に撮影チームの皆さんに召し上がっていただいたところ、「すごく美味しい!」と大変喜ばれて、カフェスタッフのみんなも嬉しそうでした。開店前に事務所スタッフ以外に試食して頂き、「美味しい」と評価をいただけたことは、彼らの自信につながる良い機会だったと思います。
8月に入ってから、再びディリ県を中心に感染が拡大しており、先が読めない状況ではありますが、お店は9月に開店する予定で準備を進めています。
(東ティモール事務所 松村優衣子)
*この事業は、ポルトガルの助成機関Camõesの助成を受けて、ポルトガルのNGO、CIDACと協働で実施しています。