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自然・文化

東ティモールの植物たち

東ティモールの植物たち

ボノイティ(こんばんは)!2月16日、首都ディリでは土砂降りの大雨が数時間続き、各地域で床下浸水、また汚泥が大統領府の敷地まで流れ込み、大変な騒ぎとなりました。東ティモール事務所の重鎮、マリトさんは「ゴミのポイ捨てで側溝がふさがったため、排水できなくなったんだ。こんなこと今までなかったよ」と嘆いていました。首都の人口密集化、環境への意識不足、と考えさせられた出来ごとでした。

女性グループの生活向上を目指す、というプロジェクトの内容上、常日頃、ハーブティに使えそうな植物はないか、加工食品になりうるような材料はないか、路上に咲いている花や植物たちを注意深く見る癖がついています。今回は、東ティモールで出会った植物たちをご紹介したいと思います。

まず、何といっても【コーヒー】。生まれて初めて目にしたコーヒーの木と真っ赤な実。道路の両側に鬱蒼と茂っており、思わず感嘆の声をあげました。また収穫後しばらくすると真っ白な花が咲き始め、そこら中に甘い香りを漂わせ、幸せな気分にしてくれます。

コーヒーの花

コーヒーの花

驚いたのが【ポインセチア】。日本ではクリスマスに飾る植物ですが、本来寒さが苦手な植物だというのは以前から知っていました。クリスマスに飾っても間もなく萎れてしまうからです。でも、こちらのポインセチアはレベルが違う!鉢植えのイメージがありますが、ここではもはや木。背丈3mはあるでしょうか?

ポインセチア

ポインセチア

次に【ノニ】。健康食品コーナーにノニジュースなるものが販売されており、体によいのは分かっていたのですが、本物のノニを見たのは初めてです。こちらでも民間療法で重宝されており、木の皮、葉、実、すべて使うとのこと。しかし…マズイ!でも我慢して煮出して飲むんだそうです。良薬は口に苦し。加工食品の可能性はあるかも…と心密かに考えています。

ノニ

ノニ

【ハイビスカス】日本でも南国に代表されるお馴染の花。東ティモールでも暑い地域ではよく見かける植物です。とっても素敵なのが、八重のハイビスカス。まるでカーネーションのよう。ブーケやフラワーアレンジメントに使ったらさぞかし綺麗だろうな、と他人の家に咲く花を羨ましく眺めています。

ハイビスカス

ハイビスカス

【アボカド】たわわに実るアボカドを初めて見たときは驚きました。時期になると黒い大きな滴型の実がたくさんなります。こちらではミキサーで撹拌しチョコレートシロップをかけてジュースにして飲みます。腹もちがいい!アボカドの葉は女性グループが作るハーブティとしても使用しています。

アボカド

アボカド

こんなにも豊かな植物の宝庫、東ティモール。活動地マウベシだけでも、この他もランタナやインパチェンス、日日草など、日本でもガーデニングでもお馴染みであり、鉢植えで販売されている植物がそこら中にたくましく自生しています。東ティモールの代名詞となるような加工食品を開発・商品化するのを夢見ながら、今日も安全運転しながら、時々よそ見をして植物との出会いを探し続けています。

(東ティモール事務所 大坂智美)