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自然・文化

東ティモールから、ボアスエントラーダ!

明けましておめでとうございます。気温30度を超えるあつ〜い東ティモールから、新年のご挨拶です。

東ティモールはカトリックが大半を占める国なので、新年はクリスマスの延長です。毎年クリスマスが近づくと、街のいたるところで青年たちがキリスト生誕の厩をつくります。ディリのパルシック事務所近くにも3つくらいありますが、年々、装飾がグレードアップしていきます。かつては出来具合を競うコンテストもありました。近所の青年たちが厩づくりのための寄付集めに来ると、あぁ、もうすぐクリスマスだ、と気もそぞろになります。

事務所近くの厩。 政府の標語「Good-bye Conflict, Welcome Development」 が掲げられているのが象徴的

事務所近くの厩。 政府の標語「Good-bye Conflict, Welcome Development」が掲げられているのが象徴的

09年のクリスマスは、しかし、この青年たちの厩がすこし陰って見えました。政府庁舎や大統領府前に巨大なクリスマスツリーと電飾が施され、企業数社がスポンサーとなって海岸沿いに闇に浮かび上がるような美しいツリーが立ちました。年内ぎりぎりに修復の終わった東ティモール最大の教会でのミサの様子がテレビで中継されました。ここ数年の政府の開発政策が、東ティモールのクリスマス風景にも変化をもたらしているような気がします。

政府庁舎のクリスマスツリー

政府庁舎のクリスマスツリー

 

民間企業によるクリスマスの演出

民間企業によるクリスマスの演出

とはいえ、人びとにとってのクリスマスは変わりません。ミサにあずかり、ケーキと飲み物を用意し、家族や友人を訪問してキリストの生誕を喜び合います。厩や政府の電飾は新年を迎えてもそのままに飾られ、1月7日に撤去されます。

パルシック東ティモール事務所もクリスマス&年末年始休暇を終え、1月6日より新年の仕事始めです。09年は住民投票から10周年という節目の年でした。また次の節目に向かってスタッフ一同、コーヒー生産者たちとともに歩みたいと思います。今年もどうぞよろしくお願いいたします!