2015年8月27日、首都ディリでコーヒー二次加工場の開所式を行いました。
加工場内には不純物の除去から脱殻、比重選別、サイズ選別が一つのラインでできる機械一式を設置し、毎時一トンのコーヒー豆を処理することができます。2002年にコーヒー生産者支援を始めてから13年の歳月を経て、ようやく高品質のコーヒーを出荷するために欠かせない設備を整えることができました。
開所式には環境通産省副大臣や農水省商品作物&コーヒー局長、在東ティモール日本大使やJICA東ティモール事務所長など、これまでお世話になった公職の方々も列席くださり、お祝いと励ましの言葉をいただきました。
また日本からはゼンショーホールディングス・フェアトレード部からはるばるご参加をいただきました。このような晴れの日を、コーヒーの品質向上や組合運営にまつわる試行錯誤を共にし、苦労と喜びを共にしてきた生産者組合のみなさんやNGOの仲間たち、市場となって支えてくださっているお客様と一緒に祝うことができ、わたしたちにとって新たな節目となりました。
2015年はコーヒーが不作で、国際市場価格も下落傾向にあり、生産者にとっては経済的に苦しい年です。10月に入り、コハル[1]、コカマウ[2]から順次コーヒー豆が新加工場に入荷しています。生産者のみなさんの大切なコーヒーを、新加工場の機能を確認しつつ丁寧に加工していきたいと思います。
(東ティモール事務所 伊藤淳子)
[1] KOHAR :Kooperativa Hamriik Ho Ain Rasik = 自立発展協同組合
[2] COCAMAU:Cooperativa Agrikultura Moris Foun Unidade Kafe Nain Maubisse=マウベシ・コーヒー生産者協同組合
※この事業は、 Secretariat of Pacific Community の助成を受けて実施しています。