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アグロフォレストリー事業

畑にテラスをつくり、いよいよ定植!

エルメラ県ポニララ村サココ集落でロブスタ種のコーヒーを生産する青年組合コハル(KOHAR)と2019年に開始したアグロフォレストリー事業。世の中が新型コロナウィルス感染症で右往左往する中、サココ集落に2020年に完成した苗床ではモクマオウ、ねむの木、ラムトロ、カカオ、ライム、バニラ、ドゥリアンといった多様な苗が勢い良く育っています。

青々と茂る苗でいっぱいの苗床

苗床の周りには花が植えられ魅力いっぱい!

2020年12月に一回目の苗の配布をおこない、99世帯が2,424本の苗をそれぞれの畑に植えました。しかし、集落の人びとの畑はほとんどが傾斜地で手入れがしにくいばかりか、植物にとって必要な養分を地中に蓄えておくのにも適していません。

コハル事務局長のベントさんは、人びとの畑をテラス状にしたい、けれどもテラスづくりは大変な作業で、声をかけあって食事も出し合って共同でやらなければならないので、まずは25世帯から、ということで、2021年度は25世帯の畑にテラスをつくるための共同作業を開始しました。

10月に入って雨が降り始め、地盤が緩んで作業もしやすくなった頃合いの11月はじめ、8人ずつで4つのグループを作りテラスづくりが始まりました。

テラスづくりのようす

テラスづくりを指揮するベントさん

高い所から低いところへ、およそ1.5~2メートルの間隔で杭を打ち、杭と杭の間を鍬で平らにならしていくと、雑然としていた畑がスッキリとした段々畑になっていきます。

作業前のイラリオさんの畑。何が植えられているのかわからない

作業後のイラリオさんの畑。同じ場所とは思えない

21圃場まで作業を終えた昨年12月13日。上の写真にあるイラリオさんの畑に集まって、苗の定植開始のセレモニーが開かれました。見違えるほどきれいになった畑に、2~3メートル間隔で苗を植えていきます。アイナロ県マウベシ郡でのコーヒー畑改善事業で、目下コーヒー苗の定植に忙しいチームリーダーのネルソンが、サココ集落のみなさんに穴の大きさや深さ、土と有機堆肥の配合など、定植時の注意点を説明します。

定植時の注意点を説明するコーヒー事業チームリーダーのネルソン

実際に植えてみます

説明を受けたあとはみんなで賑やかに定植です。

定植のようす

畑の持ち主のイラリオさん

邪魔だ、どいてなさい!と怒られながら、子どもたちも見守ります。

カメラを向けられておどける子どもたち

定植の終わったイラリオさんの畑

サココの旧プランテーション跡地が豊かな森に変わるのは、この子どもたちが大人になる頃でしょうか。まずは25世帯から、と慎重だったベントさんは、テラスづくりをもっと広げたい様子です。わたしたちが支援できる期間も限られてきました。また、植えた苗が実を結び、人びとの生活の糧になるまでには長い年月がかかります。つくづく気の長い取り組みを始めたものだと思いますが、コロナ禍でなかなか会うことができなくても訪れるたびに目の当たりにするサココ集落の変化に、胸が温かくなります。

(東ティモール事務所 伊藤 淳子)

※この事業は日本国際協力財団からの助成と皆さまからのご寄付で実施しています。

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