昨年11月より実施しておりましたアールサール緊急越冬支援キャンペーンの報告です。
今季の冬は、毎週厳しい寒波が襲った昨シーズンと比べればまだまし、というレバノン人の声も聞こえましたが、それでも1月から2月にかけて何度か寒波が襲来し、最低気温マイナス9度や30センチ前後の積雪も観測されました。アールサールのシリア難民の方々にとっては、これまで住んでいたコンクリートで補強したシェルターが昨夏に取り壊しになってから迎える初めての冬。例年以上に灯油の消費スピードが速く、単なるテントで過ごす冬の厳しさを物語っています。
パルシックは、現地提携団体URDA(Union of Relief & Development Associations)と共に、緊急越冬支援キャンペーンを通じて皆様からいただいた大切なご寄付を活用し、2020年2月18日、アールサールに暮らす難民生活を強いられているシリア人の方々へ、越冬物資の配布を行うことができました。
アールサールのイブンアルワリードキャンプ、アルザハラーキャンプ、アルハージャキャンプへの合計100世帯へ灯油20L を、アルマスリーキャンプ、サーメルキャンプの合計135世帯へ毛布405枚を配布することができました。
大きなキャンプは大きな団体が真っ先に支援を行いますが、今回のような小さなキャンプにはなかなか十分に支援の手が行き届かないのが実情です。私たちの支援が少しでもシリアの人びとの生活の支えになればと願っています。
(レバノン事務所 風間)