こんにちは、レバノン事務所の山田です。
今週は、事業地であるベカー高原の教育センターを訪問しました。この教育センターでは、小学校に入学する前の5歳の子どもたちがアルファベットや数字などの基礎的な教育を受けています。私が到着した際はちょうど休憩時間で、あっという間にたくさんの子どもたちに囲まれて、一緒になって遊ぶことができました。勢いよく握手しようとする男の子もいれば、恥ずかしそうにハイタッチを求める女の子もいたり。全員で束になって自分を倒そうと襲い掛かってきたときには、先生に止めてもらうまで、20人ほどの子どもたちとの激しい「格闘」が続きました。
その後、授業の様子を見学。小さなプレハブで英語や算数を勉強している子どもたちを見ていて、かつて自分が学生NGOで奨学金支援をしていたフィリピンを思い出しました。国籍や置かれている立場は違うけれど、どちらの子どもたちも教育を必要としています。現状のキャパシティでは、NGOによる支援をすべての子どもたちに届けることはできません。あくまで部分的なものかもしれない。けれども、少なくともこの子どもたちには、きちんと支援が届いているんだなと実感しました。フィリピンにもまた行きたいなぁ。
新鮮だったのは、一部の授業で子どもたちにタブレット端末が支給されていたことです。「難民の子どもたちの授業でタブレット!?」という疑問を持った方、私も同じことを感じました(笑)。5歳のころの保育園なんて、遊ぶ・歌う・食べる・寝るしかしていなかった私には、ちょっとした衝撃でした。他団体からの提供で、ゲームや音楽を通じてアラビア文字の書き順だったりを学んだり、一人ひとりの学習状況・理解度をデータで把握できるようにしたんだとか。子どもたちの将来が楽しみになりました。(ちなみに、私が5歳の時にはニンテンドーDSもまだ発売されていません。技術の進歩は恐ろしいですね。)
(インターン 山田蒼太)