かつて青年海外協力隊でスリランカ南部に2年間過ごした時にも、スリランカって生き物天国だなぁと思ったのですが、北部で過ごす今もそう思います。
家や事務所で毎日見かけるヤモリは日常過ぎて何とも思わないのですが、道で牛や水牛、ヤギの団体さんに出くわしたりすると、ほぼ慣れてしまったのですが、それでも日本ではなかなか見ない光景なので写真に収めたりしています。
ムライティブ事務所にも我らのパピー、クティ、ちびすけがいます。
時々サルが事務所にやってきます。人間に近づくことはないのですが、屋根の上で飛び跳ねたりして、うるさいです。追い払うふりをすると、歯をむき出して威嚇してくるので、ちょっと怖いです。
写真は撮り忘れてしまいましたが、移動中に野生の象を見たことが一度あり、事業対象地の池の畔でワニを見たこともあります。
そして、とある週末、パピーたちにエサをあげようと事務所に行くと、セキュリティ担当のパピーを先頭にクティとちびすけが木に向かって吠えていました。またサルかなと思っていたのですが、低いタイプの木に向かって吠えているので、違う。何だろうと思ってよく見ると、ヘビでした。しかも、コブラ。。。
3匹が一斉に吠えまくっているので、威嚇状態のコブラですし、これでパピーたちがかまれたらどうしようと思い、すぐさまエサで釣って、パピーたちを安全なところへ移動させました。
自分にとってヘビはものすごく苦手な生き物で、出来たら関わりたくない。でも、このままにしておくと猛毒なことを知らないパピーたちが咬まれるかもと思うと、立ち去ることもできず、ほうきで敷地外に追い払おうとしましたが、逃げてくれません。
仕方ないので、隣の家の姉弟に「コブラがいる」と伝えて来てもらいました。ヒンズー教の彼らがまず言ったのは「神様なんだよねぇ」と。「ほっとけばどこかに行く」と言うけれど、少なくとも敷地の外に追い出さないと、パピーたちが危ないと説得し、お姉さんはコブラに向かって「行きなさい!行って!」と大声で言うだけ。コブラは聞く耳持たず動きもせず。水をかけたら?と提案したところ、弟さんが近くにあったペットボトルに入った水をかけたのですが、コブラは動じず。。。ホースで水をかけたところ、これには反応して事務所地敷地の外に逃げていきました。外に出て行った後のことは、考えないようにしつつ。。。
青年海外協力隊時代も含め、ヘビは見たことありますし、去年は道端で死んでいた大蛇(直径15センチほど)も目撃したことがあり衝撃的でしたが、本物のコブラは人生初でした。しかも、こんな身近なところで出くわすとは驚きです。
生き物天国スリランカだと思ったのは間違いではないと、コブラを事務所で見て確信しました。
(ムライティブ事務所 飯田彰)