現地での生活で一筋縄ではいかないこと、人々のこと、町のこと、新鮮に感じたことなど、ご支援くださるみなさまと同じ目線で、少しずつ現地のことを知っていきたいと思い、この現地レポートにて情報をお届けします。
ヨルダンから厳重なセキュリティチェックを抜けてアレンビー橋の国境を越えてからパレスチナ領内に入ると、大型バスに乗って30分ほどかけエリコという場所へ移動。そこでバスを降りてパスポートチェックを受け外へ。そこから乗り合いタクシーに乗って約1時間かけてラマッラーへ移動しました。
ラマッラーに到着したのはいいのですが、いざホテルに向かおうとしてもGoogle mapに載っている住所だけではホテルがどこにあるか分からない、もしくはWebサイトに載っている住所が間違っている、といった状況のために、ホテルを見つけることに難儀し、警察官4人に尋ねてようやく道が判明し、タクシーに乗って移動。ラマッラーに到着しておよそ1時間半近く経ち、ようやくホテルを見つけることができました。
それから夜の10時を過ぎ、ようやく夕飯にありつきました。さすがに夜遅くになっても開いているレストランは少なかったのですが、まだ明かりがついているお店を見つけて入りました。
そこでは、Owiz(オージ)という、豆と肉とお米を一緒に混ぜた味付け炒め飯と鳥の丸焼きを食べました。定食ともいえるこのセットでおおよそ38シェケル。
1シェケルを30円と換算すれば1,040円ほど(2014年10月現在)。こちらでは少々高いとも思います。後で気が付いたのですが、こちらでは小麦でできたホブスやパンなどは安価で手に入りますが米類は高いようです。あと街中には多くのケバブスタンド(シャワルマ・スタンド)があります。
ラマッラーは標高900mの所に位置しているためか昼夜の寒暖差が大きく、昼は日差しがあるところは暖かいですが夜は急激に寒くなります。気候は東京に近いかもしれません。
特に10月からは寒さが激しくなるそうで、冬物を購入するためにマーケットで衣類を購入しました。男物の長袖の服がおおよそ800~1,200円前後で購入できます。衣類はだいたい中国製が多く、質のいい物はヨーロッパ産やトルコ産のものが多いです。
街中は意外と衣料品や雑貨のお店が多く、衣料品ばかりを扱う通りもあります。ヨルダンなどに比べると男性は中東的な民族衣装というよりアメリカナイズされたパーカー、ジーンズなどのカジュアルなものが多く目につきます。それに対して女性もののスカーフや刺繍を凝らした名産のパレスチナドレスのお店が多くあります。(今度潜入してきます。)
市内の移動についてですが、基本的にはタクシーになります。タクシーは乗車する距離にもよりますが、おおよそ300円~600円前後で近距離、中距離間の移動ができます。乗り合いタクシーは180円くらいで、エルサレムなど都市間の移動は高速バスで行います。基本的に傾斜の激しい土地が多いためか、移動はなかなか大変で、車に頼らざるを得ないところがあると思います。(1シェケル=30円で計算)
ATM等からのお金の引き出しは、街の中心部アルマナーラ広場の少し奥にあるヤセル・アラファト広場でできます。こちらがVISA、Master、Plusなどの各種カードの取り扱いが可能なのでシティ、新生銀行、スルガ銀行のカードを使って引き出しが可能です。
ラマッラー市内中心部にあるATMで引き出しができるのを確認できたのはここだけです。他の地銀ともいえるパレスチナバンク、ヨルダンでは引き出したはずのアラブバンク、エルサレムに本店があるアルクッズバンクなどはVISA、Master、Plusの印がついていない、すなわち引き出しができないATMがほとんどです。
(ラマッラー事務所 長岡)