ガザは、5つの地域(北部ガザ/ガザ/ハン・ユニス/ラファ/デル・アルバラ)に大きく分かれ、デル・アルバラはガザの中部に位置し、全人口は25万人の地区です。現在は約14万人が難民キャンプで生活をしています。また、デル・アルバラ地区では、約10万人が貧困として社会福祉省に登録されています。失業率は約50%と高く、2014年夏にイスラエルからの攻撃により、約16%の建物が被害を受け、現在でも2千人強が仮設住宅で生活をしています。
1997年に、ガザの身体障がい者へのサポートを通じて生活環境を改善することを目的に、ガザ地区中部のデル・アルバラに設立されました。現在は、建物の中にある聴力障がい児用の学校に、6歳~15歳までの計185名が通っています。他にも、言語障がい、身体障がい児童たち約150名に対するリハビリを、併設されたクリニックで行ったり、職業訓練トレーニングを行ったりしています。さらに、中東では初の障がい者情報専門のラジオ局も併設しており、そこから最新情報を発信しています。職業訓練トレーニングでは、刺繍、編物、手芸、食品加工、焼き菓子作りの技能習得のためのクラスを開講しています。DBRSの建物の中には、理科室、図書室、遊び部屋、パソコン室、美術室、音楽室、リハビリクリニックなど様々な施設が入っています。
(アンマン事務所 大野木)