3月9日、ガザ南部のKhanYounis(ハーン・ユニス)にあるビーチで、ガザで暮らす約1,000人の子どもたちが、2011年の東日本大震災で被害を受けた子どもたちに対して、犠牲者を追悼する凧揚げを行いました。同時に日本から、岩手県釜石市の子どもたちが、ガザの人びとに向けたメッセージを書いた「希望の凧」を揚げました。
今回の凧揚げは、特定非営利活動法人日本リザルツとUNRWA(国際連合パレスチナ難民救済事業機関)主催で行われました。パルシックは、今回のこのイベントに、ガザ中部のDeir El Balah(デル・アルバラ)にあるDBRS(Deir El Balah Rehabilitation Society:デル・アルバラ リハビリテーション ソサイエティー)の子どもたち200名とともに参加させていただきました。
※パルシックは2015年3月よりDBRSをパートナー団体とし、去年の夏のイスラエルからの攻撃で被害を受けたデル・アルバラ地区の子どもたち300人に対して、心のケア支援を開始しました。
凧あげのイベントに参加できてすごくうれしかったです。私にとってハンユニスは、とても遠いところでした。先生が、凧あげのイベントの趣旨を教えてくれた時、津波で被害を受けた同じ年齢の子どもたちがかわいそうだと思いました。
僕は、凧作りも参加しました。凧あげの日をとても楽しみにしていて、イベントの前の晩は、凧あげの夢を見ました。凧あげ当日、自分の飛ばした凧は、前の晩に見た夢以上にキレイでした。凧をあげている時、たくさん走ったので、喉が渇きました。
今年で4回目となる凧揚げのイベントに、今回初めてデル・アルバラの子どもたちが参加でき、うれしかったです。子どもたちは凧あげを楽しんだだけではなく、津波の被害を受けた同じ年齢の子どもたちの悲しみを理解しました。ガザの子どもたちは「東北の子どもたちの気持ちが分かる」とガザからメッセージを送りました。そして東北の子どもたちを少しでも元気づけることが出来たと思っています。これからもお互い励ましあっていきたいと思います。
(アンマン事務所 大野木)