羊事業では、飼料にするためにパニカムというイネ科植物を育てています。この背景には、ガザの畜産農家が通常、羊の飼料をイスラエルからの輸入飼料に頼っており、大きな負担になっていることがあります。またウクライナ紛争の影響もあり世界的な物価上昇と相まって、羊の飼料価格も高騰し、家計をさらに圧迫しているからです。
また羊を配付し、参加畜産農家が羊の飼育を正しい方法でできるよう、家畜専門家や獣医が定期的に羊小屋訪問しサポートしています。
参加者たちは綺麗に建替えられた羊小屋で羊に十分な飼料を与え、毎日羊の健康状態を記録することで愛着が増し、日々の羊の世話を楽しんでいます。2年目の活動は3月から開始しましたが、引き続き参加者の皆さんには楽しみながら羊の世話をして、日常の支えとなることを願っています。
(西岸事務所 吉田)
※この事業は日本NGO無償連携資金協力の助成および皆さまからのご寄付によって実施しています。