PARCIC

国内避難民への物資配付および教育支援

ミャンマークラウドファンディング活動報告:医療従事者たちの診療の様子

こんにちは。パルシック東京事務所です。
ミャンマーの医療従事者を支援するためのクラウドファンディングで支援を届けた医療従事者たちの活動についてご紹介します。

訪問診療チームは、1日かけて村まで訪問します。2021年2月のクーデター前であれば、舗装された道路を使って短時間で移動できていたのが、今は国軍に見つからないよう、険しい森のなかを移動しなければなりません。途中で何度もタイヤを修理しながら、1日がかりで対象の村まで向かいます。

タイヤを修理する様子

ある訪問診療の日。村に到着したときには既に日は落ちていました。村人たちは熱心に医療従事者による話に耳を傾けます。

医療従事者による衛生教育

この日は学校の校舎を借りて、臨時の診療所です。子どもたち含め、患者さんが列を作って順番を待っています。

学校での診療の様子

自宅で医療を提供する医療従事者のもとにも、多くの患者さんが訪れます。

クラウドファンディングにより購入した聴診器を用いた診察

出産はいつも突然です。医療従事者(助産師さん)はお産の時には妊婦さんの家まで駆け付け、出産を手伝います。

生まれたばかりの赤ちゃんを抱く長女

自宅で妊婦健診を行っている助産師さんは、ピナードホーンと呼ばれる器具で、胎児の心拍を確認しています。

胎児の心拍を聞く助産師

医療従事者の声 

Aさん(訪問診療)

 私たちは、3人から5人から成る訪問診療チームで、あらゆる年代の、あらゆる病気を治療しています。 医療従事者として大切にしているのは、患者さんの声に耳を傾け、悩みを理解し、患者さんと一緒に治療方針を決定することです。 一番の課題はセキュリティ(安全)です。攻撃を避けて山道を行くため村への訪問に丸一日かかってしまうことや、医薬品・医療機器の不足によって、適切な医療提供ができないことに困っています。ご支援ありがとうございます。

診察の様子

Bさん(在宅診療)

私の自宅で患者さんの治療に当たっています。治療用の部屋や医薬品用の倉庫はありません。急性呼吸器感染症、慢性疾患、周産期医療、出産、小児疾患などの診療をしています。出産は月に10件ほどあります。医薬品の費用がとても高いので、私たちの活動はとても必要とされています。治療に当たるだけでなく、病気予防や、公衆衛生の啓発にも力を入れています。 電気が無いので、ソーラーパネルが必須です。保健衛生・医療への行政からの支援は全くありません。そのため人びとは、数少ない私たちのような医療従事者に頼らざるを得ない状況です。医療支援は今まさに必要とされています。皆さんからの支援はとても貴重なものです。

急性呼吸器感染症の生後7か月の男児の治療

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医療従事者の声にもあったように、医療について、行政機関は何もしてくれません。 空爆や戦闘により衛生状況が悪くなり、経済状況の悪化から食糧不足、そして栄養状態も悪いという、医療が最も必要とされる時にも関わらず、自分たちで何とかするしかない状況です。 そのような中でのクラウドファンディングで、皆さまからのご支援により、医薬品、医療機器、そして医療従事者への報酬を届けることができました。本当にありがとうございました。

ミャンマーの人びとが置かれた状況は、忘れられた人道危機と言われるようになりました。 ミャンマーと近い関係性にある日本だからこそ、できることがあるはずです。 パルシックではこれからも、ミャンマーの国内避難民および脆弱層の人びとを支える活動を続けていきます。 どうか引き続きご支援のほど、よろしくお願いいたします!

診察の様子

(パルシック東京事務所)

この活動は皆さまからのご寄付で実施しました。

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