昨日は帰省された方と一緒に来てくれた方、口コミで来てくださった方など ちょこちょことお客さんが訪ねてきてくれていましたが、 お盆に入り、今日の「おちゃっこ」はますます静かになりました。 その間に、少しおちゃっこのある地域のことを紹介します。
おちゃっこがあるのは、大街道南4丁目。
震災・津波によって、「全壊エリア」とされている地域です。この地域の家々は、
津波で1Fを破壊されています。ですが、波の高さは1Fの天井で止まった家が多く、
2Fに逃げて助かった、1Fに車が波で押されて入ってきた、などのエピソードをご近所の方からよく聞きます。
おちゃっこの家主のお父さんは、り災証明申請のために家の写真をたくさん撮って
市役所に持って行かれたのですが、住所を伝えるだけで「全壊」と判定されたそうです。
※1Fが津波で水に浸かってしまったら全壊扱いになるそうです。
今も、おちゃっこの周辺の家々は、津波を前面から受け、破壊されたままの姿、
波にぶち抜かれたままの姿を残す家がたくさん残っています。
ですが、津波当初から2Fで食料と生活用品で生活をし、1Fに入ってきたほかの家のゴミや
倒れて泥まみれになった家具をかたずけ、あまり支援を受けずに懸命に過ごしていた方が
今もここで暮らしています。(新聞等では、在宅被災者、在宅避難者と呼ばれています)
中には、避難所から通い、片づけている方もいらっしゃいます。
日中はいなくとも、仕事を終えて夜に戻る方もいるので、夜になると、電気照明で
どこが今も住んでいるお宅なのかがわかります。
(行政のほうでは、どこにまだ誰が住んでいるのか把握していないそうです)
ですが、近隣の方と話していると、やはりご近所が真っ暗だったりがらんどうになっていると、
夜は怖いと感じるそうです。5か月が経ちましたが、「夜は窓から外を見るのが怖い」といった
声もよく聞きます。お隣さんも「お隣の電気がついているとほっとする、うれしい」と
話してくれました。
噂なのか本当なのか、一時は怪しげな方、泥棒も出没していたそうです。
毎晩、警察がパトカーで見回っていますが、先日もお宅の方が帰ってきていない
ご近所の被災宅に、金物を積んだトラックに乗った不審な方が2名、
ポリタンクをもって灯油を盗みに来ていたとご近所さんが話してくれました。
続きはまた後日。