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漁業復興支援

産直施設へ視察に行ってきました!

9月4日から9月6日まで、十三浜産直センター運営関係者6名のみなさんとともに、山口県萩市周辺の道の駅等の産直施設を視察してきました。視察の目的は「先進的な取り組みをしている産直所若しくは道の駅等を訪問し、販売、運営や管理等に係る方法やシステム、また運営組織等の情報を収集し、また担当関係者と意見交換等を行い、今後の十三浜産直センター運営管理に生かしていく」というものです。

視察先に選んだのは、「道の駅 萩しーまーと」、「道の駅 萩・さんさん三見」と「道の駅 阿武町」でした。「道の駅 阿武町」は、日本の道の駅発祥の地で、長年の運営経験があります。「道の駅 萩しーまーと」は、最近の道の駅の成功事例として、日本各地から大勢の視察者が来られています。「道の駅 萩・さんさん三見」には、同道の駅の運営関係団体である山口県漁協三見支所女性組合員グループである「三見シーマザーズ」が活動しています。同グループは、地元産水産物を有効活用した商品開発、及び販売等の活動しており、その業績で今年の第18回全国青年・女性漁業者交流大会で農林水産大臣賞を受賞し、全国からその活動が注目されています。

山口県漁協三見支所関係者による三見周辺の漁業状況、三見シーマザーズの活動説明

山口県漁協三見支所関係者による三見周辺の漁業状況、三見シーマザーズの活動説明

前述した各施設をまわり、関係者から説明を受け、また直接話し合いを行いました。参加されたみなさんは、各店舗で関係者の説明を聴き、さらに店内で売られている商品を手に取り、関係者の方々に内容や加工方法等に関して熱心に話をされていました。その他に、阿武町の山口県漁協宇田郷支所の組合員やその地域の自治会の方々には懇親会を開いていただき、震災の事、お互いの漁業の事、漁獲物等について、十三浜と宇田郷の漁師同士の交流を持つことが出来ました。この会のために、十三浜の参加者からは前もって活ホタテ、ワカメ、メカブやとろろコンブ等の加工品をお送りいただき、十三浜産の海産物も大きな話題提供となりました。

今回十三浜から参加されたみなさんからは、全体を通じて、とても有意義な視察であったというご意見をいただきました。個々には、産直所等を運営管理していくには、行政、漁協や組合員等の協力体制が重要であることを認識した、視察した各道の駅等がこれまでいろいろな取り組みをして現在に至ったということ等、多くの事が参考になったとの意見をいただきました。今回の視察で得た知見や情報等を、今後の十三浜産直センターの運営管理に生かすべく、ご支援を継続させていただければと思っております。

道の駅 萩・さんさん三見店内:三見シーマザーズ関係者による説明

道の駅 萩・さんさん三見店内:三見シーマザーズ関係者による説明

 (石巻北上事務所 岩尾恒雄)