PARCIC

漁業復興支援

石巻市北上町での活動に向けて

8月23日より数日間、北海道大学の宮内先生をはじめとする
旧北上町にゆかりのある方々にお越しいただき、一緒に北上町を巡りました。

北上町小滝にある浜。たくさんの浮が打ちあがっていますが、これでも漁業従事者による回収作業で1/3にまで減った姿です。

北上町小滝にある浜。たくさんの浮が打ちあがっていますが、これでも漁業従事者による回収作業で1/3にまで減った姿です。

石巻市北上町は、2005年に石巻市に合併した町。
宮内先生たちは、長年、北上町を訪れ、集落を訪ね歩き、調査を行っていました。
そうしてたくさんの方とふれあい、親しんできた町が震災・津波の被害を受け
これまでお世話になった方々の安否や町の様子がどうなっているのか心配し、
訪ねてきてくれました。

これまで被災前の姿を自分なりに想像してきたのですが、
宮内先生たちに集落があった場所、ゆかりの方の家があったところなど
紹介してもらっていると、恥ずかしながら
「ここが集落だった!?」「ここにそんなにも家があったの!?」
という衝撃がありました。いまはもう、「草が生い茂る更地」からは想像できず
その姿を考えることもなかった場所もあり、大きなショックでした。

石巻市北上総合庁舎だった建物

石巻市北上総合庁舎だった建物

この震災・津波で大きな被害を受けた北上町ですが、場所は石巻市の北東、
南三陸町志津川の南にあり、海に面し、かつ北上川の河口にある
漁場としても豊かなところです。
なかでも北上町十三浜はわかめが有名であり、石巻の方々からも口々に
「十三浜のわかめは美味しいのよ」「ブランドよ」などの声を聞くことがありました。

わかめは10月に種付けを行い、2月末より刈取りができるので
一早く収入が得られる貴重な手段です。養殖漁業者にとって、
震災・津波の被災から復興へと向かう大きな第一歩となる仕事です。
パルシックは十三浜のおいしいわかめの復活を支援できないかと
現在あちこち走り回っており、宮内先生たちのもそうした面で協力いただくべく
地域の方を紹介してもらいながら、北上について教えてもらいました。

北上川から豊かに流れ込む栄養が流れ込む養殖漁場でとれるわかめ。
昨年収穫のわかめをいただきました、しゃきっとした歯ごたえがある
おいしいわかめでした。
わかめ復活・漁業の復興をどういった形で支援できるのか、
また後日、経過をご報告します。