PARCIC

居場所づくり

多様な人が集う「居場所」を目指して

みんかふぇ吉浦です。
11月はこれまでのスタッフレポートとは少し趣向を変えて、最近のカフェの様子についてレポートします!

賑やかな小学生の放課後利用

カフェを再開した6,7月から比べると、本当に多くの小学生に来ていただいています。
町内会のハロウィンイベントや、11月にみんかふぇの近隣の小学校2校に配布したみんかふぇのチラシで、近隣の子育て世帯に知っていただけたのかなと感じています。

よく来る子たちは毎週来て、宿題をやったり塗り絵をしたりカルピスを飲んだりして、思い思いに過ごしてくれています。(カルピスはおすそわ券で無料です!) ボランティアさんも交じって、ボードゲーム・モノポリーに挑戦したこともありますが、最低金額が10万円になるお金のやり取りは、まだ少し難しそうです…。

ボードゲームや折り紙なども人気ですが、最近はなぞなぞがお気に入り!ご寄付いただいたなぞなぞ本から、なぞなぞを出し合っています。

なぞなぞによっては大人でも難しいものも多く、「わからない!」「ヒント!」とたくさんのヒントをもらいながら盛り上がります ()

他にも、学級会の準備をしに来てくれたグループ、待ち合わせに使ってくれるグループ、2人で大人のようにカフェをしに来てくれた子たちなど、同じ小学生でも様々な利用があります。

たまに漏れ聞こえる会話に「ふふっ」となりながら、周りの常連さんやボランティアさんと顔を見合わせることも、よくある光景になってきています。

海外ルーツの方の日本語勉強

日本語を勉強している、海外ルーツの学生さんの利用もあります。 葛飾区在住の海外ルーツの方は、ほとんどが非英語話者です。そのため、「やさしい日本語」や翻訳アプリを駆使して、コミュニケーションとることが多くなります。

勉強しているテキストでわからないことがあると、質問をくれるのですが、普段使っているにもかかわらず、意味をうまく説明できない日本語がたくさんあります。「このカバンは、重たいものを持つの”に”いいです。」と、「このカバンは、重たいものを持つの”には”いいです。」の違い、「ついでに」「順調」「無理しない」などの単語の意味など、言い換えられなかったり、翻訳したり言い換えてもニュアンスが伝わり切らないものもあったり、改めて日本語は難しいのだろうなと感じます。

ある日は、たまたま中国語話者の学生さんと、同じく中国語話者の日本人ボランティアさんが鉢合わせる日があり、突然、中国語での日本語教室が始まったときもありました。 改めて、みんかふぇが、海外ルーツの方も含んだ地域住民のための居場所になっていけたらよいなと思いながら、彼らの訪問を心待ちにしています。

コーヒーの注文率が高い!常連さん

さて、今年カフェ営業を再開してから、お客様として一番支えてくださっているのが、常連の方々です。ほとんどの方が、なぜか毎回コーヒーを注文してくださいます。 物販をよく買ってくださる方、店内装飾用のご自身の作品を持ってきてくださる方、健康のために散歩がてらお越しいただく方、本を読みに来る方、スタッフと話しに来る方、ボランティア登録もしてくださる方など、利用の仕方は人それぞれです。

お迎えするカフェボランティアさんも、常連さんのお名前を憶えて、「〇〇さん、今日は、あの懐かしい”あたり前田のクラッカー”がありますよ」「あぁ、あの藤田まことの…」と、会話が始まることもあります。

余談ですが、このクラッカーを小学生に紹介したときに、「パーティーで鳴らすクラッカーしか知らない」と言われ、クラッカーとビスケットとクッキーの違いを調べたこともありました(笑)

懐かしい話や趣味の話などで盛り上がることもありますが、あるときは満員御礼で少しもお話ができないままお帰りになることも…。 それでも、また立ち寄ってくださる皆さんに感謝して、せめていつも笑顔でお出迎えしていたいなと思う毎日です。

(みんかふぇスタッフ 吉浦諒子)

※この事業はニッセイ財団、赤い羽根共同募金、草の根育成財団、令和4年度東京都在住外国人支援事業助成と皆さまからのご寄付で実施しています。

 

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