PARCIC

居場所づくり

ボランティアさんとの座談会、勉強会を開催しました!

こんにちは!みんかふぇです。
今回は、最近のボランティアの方たちとの活動について、レポートします。

「誰もが気軽に立ち寄れる地域の居場所づくり」を目指して活動していたみんかふぇですが、コロナ禍においては「密を避ける、会話を控える」などの感染症対策が必要で、それは皮肉なことに、みんかふぇが目指していた活動に逆行する対応策でもありました。

昨年夏、新型コロナ感染症拡大の第5波がきていた頃には、フードパントリーの準備や開催日にボランティアの方たちに来てもらうことを中止していました。

しかしそんななか、「大変でしょう?」「どうしてる?」と、ひょっこり訪問してくださる方や、心配してメッセージをくださる方が何人もいらっしゃいました。そして「もう自分はワクチンを打ち終わったから活動できるよ」とお声がけくださったり、「準備の日に人手が足りなかったら来れるよ」と言ってくださったり。

広く募集はしないなかでも、増え続けるフードパントリーの利用者に対応しながら活動を継続できたのも、ボランティアの方々が個別に声をかけてくださったおかげでした。

フードパントリーの準備から会場設営、配付、全てボランティアの方たちにお手伝いいただいてこそできる活動です

また、新規のボランティア参加希望者からも、定期的に問合せが届いていました。感染症流行が拡大している時期には新規のボランティアの参加登録は控えていましたが、秋頃には再開し、それ以降で新規登録してくださった方は20名近くにのぼります。

第5波が落ち着いてからは以前よりも1日に来てもらうボランティアの人数を増やし、定期的に参加してくださる方も増えていきました。すると作業にも余裕ができ、最近では活動の合間や終了後にちょっとした「お茶タイム」をとれることが増えてきました。

フードパントリーの前日にはお米を袋詰めしたり、野菜を数えたり。世代も幅広く、話題はゲーム今昔話や学校のこと、ご近所のこと、桜の開花情報などなど。賑やかに、作業が続きます

元教師の方、現役の看護師さん、外国帰りの方、HP制作プロの方、子ども食堂に関心がある方、子どもの学習支援をしている方、地元でスポーツ活動のお世話をしている方、フェアトレードに関心のある学生さん、子育てを終えて次は地元の子どもたちを支えたいとおっしゃる方、などなど。

活動しながら、お茶しながらのちょっとした時間で、みなさんの経歴や参加への思いを聞いたり、たわいない会話をする時間は、少しずつ日常を取り戻せているという実感と、新たなつながりが広がりつつあるという実感をともなう、とても幸福なひとときです。

カフェは休業中かつマンション外壁大規模修繕中ではありますが、窓ペイントは春バージョンに。「誰かが少しでも明るい気持ちになってくれたら」と、プロの作家さんがボランティアでペイントしてくださいました

そうはいっても、この間なかなか「みんかふぇの今後」について改めて時間を作ってお話をすることができていませんでした。そこで、東京でのまん延防止等重点措置が明けてすぐの2022年3月22日(火)、今までの活動を振り返り、今後についてざっくばらんにお話する「ボランティア座談会」を開催しました。

普段の活動のなかではなかなかじっくりとお聞きすることが出来ていなかった、みなさんのみんかふぇへの思いやご意見をお聞きすることができ、とても有意義な時間でした。また、今後も継続して定期的に、同様の会をもつことの必要性も、改めて認識した時間でもありました。

ボランティアの方たちにはエプロンと名札を付けて作業していただきます。初めましての方でもこれなら声をかけやすいようです。名札や缶バッジもみなさんのアイディアから!

さらに3月25日(金)には、コミュニティカフェについてのご著書「コミュニティカフェと地域社会」もある、日本社会事業大学の倉持香苗先生を講師にお迎えして、「コミュニティカフェ勉強会」を開催しました。

約1年前に倉持先生のお話を聞く機会があり、その際に「誰がその場所をつくっていくのかが大切と考えている」と仰っていたことがとても強く印象に残っていました。

「誰が」という点でいうと、パルシックスタッフだけではなく、ボランティアをはじめとした地域のみんなでつくっていくみんかふぇを目指したい、と思ったことが、今回倉持先生に勉強会講師をお願いしたきっかけです。 コロナ禍で開催時期見合わせが続いていましたが、晴れてようやく、開催することができました。

倉持先生のご著書やコミュニティカフェ関連本は、みんかふぇの本棚にも置いてあります。ご関心のある方はぜひ手に取ってお読みください

カフェ営業自体は休止が続くみんかふぇですが、今回の勉強会を皮切りに、今後も勉強会や意見交換会、交流会などを重ねながら、今後のコミュニティカフェとしての活動について、「どのような場所にしていくか」「何がしたいか」一緒に考えて、再開に向けて準備を進めていきます。

最後に・・・ 座談会でとあるボランティアさんが、「私は、自分を支援してあげる側、利用する人を支援される側、だとは思っていない。同じ対等な人として、今自分ができることをやっている。今後もそうしたい」というようなことを話してくださいました。

また、フードパントリーのとある利用者の方にその回の利用をお断りしたとき、「困ったときはお互い様ですよね!」と言われたこと、別の利用者の方からは「自分もボランティアをしたいです」と言っていただき、実際に活動をお手伝いいただいたこともありました。

「困ったときはお互い様」
「できるときに、できる人が、できることを」

みんかふぇが活動当初から「こうありたい」と感じていたことを、みんかふぇの活動に関わる方々が自然と示してくださっていることは、とても感慨深いことです。

みんかふぇのある白鳥地域の桜並木。季節は巡り、みんかふぇも紆余曲折ありながらも地域に根差した活動を進めています

引き続き、いろいろな人が関わり合いながら、みんかふぇは活動を続けます。 そして、新規のボランティアも引き続き募集中! 新しい出会いを楽しみに、みなさんのご参加をお待ちしています。

(みんかふぇ 加藤英美)