PARCIC

居場所づくり

第5波の中でのフードパントリー

こんにちは。まさに「あっ!!」という間の2021年夏が過ぎ、気づけばもう秋ですね・・・。随分とご報告が遅くなりましたが、みんかふぇは夏休み期間中もフードパントリー(食材配布)事業を週1回で継続してきました。

振り返ってみても、とても判断が難しく、感染予防対策にも心を砕く期間でした。「第5波」といわれる新型コロナウィルス感染症拡大が続く中、夏休み前後の期間はフードパントリーへの新規利用希望者増が続きました。

「あともう少し」と思って辛抱してきたけども先が見えず、支援を探してここにたどり着いた、というお話も聞きました。子育てをしながら継続していた仕事のシフト時間が減っても、慣れた職場を離れて果たして次の仕事がうまく見つかるのか、その仕事で今までのように子育てに融通の利く働き方ができるのかわからないと、なかなか仕事を変える決断もできない。しかしシフト時間が増える見込みが見えなくて。。。というお話も聞いています。

コロナ感染の不安に加え、生活の先行きに不安を抱えて過ごす日々のなか、みんかふぇの活動が少しでも力になることを願うばかりです。

夏休み期間中は子育て世帯を対象に、子どもの昼食や補食として活用できるような食材をプラスして配付しました

私たちみんかふぇのフードパントリーでは、基本的に生活困窮の方を利用の対象としています。とはいっても利用登録の際に個別の所得証明や具体的困窮状況の証明などを出していただくことはありません。ご本人が生活に「困っている」と声を挙げて支援を求めてくだされば、利用していただいています。 誰しもにあり得る、「困難な状況に陥った」場合に、心の負担をかけすぎることなく、必要な支援を届けることが、今、私たちに求められている活動だと思っています。

生理用品も定期的に希望者にお渡ししています

そしてこの夏以降も、フードパントリーの活動に賛同し支援してくださる団体、お問合せくださる個人・団体さんが増え、地元をはじめ、遠方からも、沢山のご寄付食材やご寄付金をいただいています。また、地元葛飾区のフードドライブ事業で集まった食材も受領し、みなさんにお配りしています。

8月からスタートした「コメと野菜でつながる百姓と市民の会」からのご支援では、毎週、有機野菜とお米を頂戴しています。この会は、コロナ禍の報道をみた農業従事者の方が「食べられない子どもがいるなんて」という気持ちでつながりある同業の方々に声をかけ、農作物を届けることを提案。その提案を聞いた農業従事ではない市民が「私たちは送料を負担しよう」と言って送料分をカンパで収集。双方を調整・運用してくださる方も出て、現在のお米や野菜(先日は鶏卵も!)のご寄付につながっています。

新鮮な季節の野菜が届きます。珍しい野菜にはレシピを付けてお渡しします。新しいメニューに挑戦しているという嬉しいご報告もいただいています

チケットをご寄付いただいた際には、急遽抽選会を開催しました。当選者数は限定されますが、抽選会ということ自体が楽しいイベントとなりました。

可愛い箱ティッシュを沢山いただいたことも

沢山のご支援やご関心を寄せてくださっているみなさま、ありがとうございます。 ご支援くださるみなさまからの物資と、そしてその気持ちも含めて、利用者のみなさんに届けていきます。

(みんかふぇ 加藤英美)

※この事業はジャパン・プラットフォームの助成と皆さまからのご寄付で実施しています。

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