PARCIC

居場所づくり

新型コロナウィルス感染下での子ども食堂

私たちは緊急事態宣言解除後、感染拡大への安全性や予防の知識を確保した上で6月下旬から、これまでの週2回の子ども食堂を、利用者が増えることを想定し、週3回に回数を増やして現在に至ります。子ども食堂と並行して、お弁当の配布とフードパントリー(食材配付)も実施しています。ありがたいことに食材のご寄付やご寄付金もたくさん頂戴しています。また、ボランティアさんの参加ご希望のご連絡もいただいています。皆さま、みんかふぇの活動へのご関心をお寄せくださり、またご協力をくださり、本当にありがとうございます。

この間、文字通り試行錯誤で、感染予防を徹底して少人数の活動を実施しています。本来私たちは地域の繋がりの再構築「隣三軒両隣」「困ったときはお互い様」「子ども達を地域が育てる」を目指して活動しているのですが、いかんせん、皆さんがみんかふぇに集うことを制限しなくてはなりません。そこに齟齬が生じているのです。ジレンマを抱えながら、どうやったら関わりを維持できるのか、答えの見えない状況が続いています。これは私たちだけではなく、多くの子ども食堂運営者の方々が同様に頭を悩ませている課題です。

他方、葛飾区内で子ども食堂や居場所を運営している団体からなる「かつしか子ども食堂・居場所づくりネットワーク」も同じ悩みを抱えながらも、地域内で必要としている人たちに手を差し伸べようと協力し合っています。。そうは言いましても、なかなか会って情報交換することは出来ません。緊急事態宣言時以降、個人や企業様からたくさんのご寄付食材やご寄付金をいただくようになり、その食材を配付したり、また区役所のご協力により、区内の全小中学校にかつしか子ども食堂マップ30,000部を配付したりしました。これはひとつの団体ではなかなか実現できることではありません。会えなくとも仲間が傍にいる、あれこれ情報交換ができる、困ったときは相談し合える、これはみんかふぇにとって本当に大きな力となっています。

このような状況下でも、“だからこそ”子ども食堂を始めたい、とおっしゃる新規の子ども食堂さんも徐々に増えつつあります。すごいことです。

先日、ボランティアさんのご協力をいただきながら、近くの公園に子ども達を連れてのピクニック&野外遊びをしました。ボール投げしたり、シャボン玉で遊んだりしましたが、大人達はクタクタ。でも子どもからは「楽しい想い出になったよ!」「また来たい!」「今度はいつやるの?」とリクエストをもらいました。何かにつけ自粛自粛と制限されている中で生活している子ども達。発散できてよかったね!保護者の方からは、「子どもと少しの間でも離れることで、ホッとひと息つくことができて助かりました!」とお聞きしました。

皆悩みながら、明日はどうなるか分からないーーそれでも「子ども達の笑顔のために!」少しずつ歩みを進めています。

ネットワーク間で寄付食材をいただいたり、お渡ししたりしています。

(みんかふぇ 大坂智美)

※この事業はジャパン・プラットフォームおよび子供の未来応援基金の助成と皆さまからのご寄付で実施しています。

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